東京オリンピック(五輪)開催期間中に女優・桜井日奈子を取材した。5歳から13年間やっていたバスケットボール経験があることから、5人制バスケの日本代表、3×3日本代表について語ってもらった。

取材日は27日で、5人制女子バスケは初戦のフランス戦を終えたばかり。そんな状況で注目選手を聞くと「町田(瑠唯)選手」と即答。「良い指示ができて、ゲームメークができる選手。小柄(162センチ)ですけど、中まで切り込んで、外の選手やポストにうまくパスが出せる」と理由を重ねた。

初戦のフランス戦で町田は7得点11アシストという数字。派手に3ポイントシュートを決めるタイプでもなく、玄人好みの選手というイメージだった。スポーツ面ではなく、芸能面でピックアップするにはなかなかコアな選手だなと思いながらメモをとったと記憶している。

その町田は、試合を重ねるごとに存在感を増し、準決勝のフランス戦で五輪記録となる1試合18アシストを記録。世界中から注目を集めた。

女子日本代表は、町田らの活躍もあり、初の銀メダルを獲得。平均身長で劣り、エース渡嘉敷来夢が不在の中、決勝で絶対女王のアメリカと渡り合う姿は、日本中に勇気を与えた。

そんな女子日本代表の躍進、町田の活躍をみるたびに、記者は、たった1試合、テレビ観戦しただけで、注目選手を言い当てる桜井のバスケ識者ぶりに感嘆していた。

桜井は以前、プロバスケットのB1リーグ、横浜ビー・コルセアーズ対サンロッカーズ渋谷戦にゲストとして登場した際に「これからどんどんバスケが広がるようにお手伝いできればなと思います。芸能界でバスケットチームを作れたら面白いんじゃないかなと思っています」と構想を明かしていた。続けて「綾瀬はるかさん、広瀬すずさん、アリスさん、おのののかさんもやっていたと伺ったことがあります。女優軍団を結成したら別の意味で勝てそうですね」と“ドリームチーム”を夢みてバスケ愛をさく裂させていた。

デビュー当初は“岡山の奇跡”として話題になった桜井だが、バスケ愛はかなりのもの。“バスケ女優”としてのポジションも確立しつつある。