新垣結衣(33)が、9日から全国で順次、オンエアする「アサヒ生ビール」の新テレビCMに出演する。デビューから20年でビールのCMに出演するのは初めてで「今回、私自身初めてのビールのCMだったので、『大人になったなぁ』と感じました」と率直な感想を語った。

アサヒ生ビール(通称マルエフ)は、1986年(昭61)2月に発売。翌87年3月に発売された「スーパードライ」のヒットの足掛かりとなったが、当時の生産体制を、キレと辛口を重視し、人気が沸騰したスーパードライに集中するため、93年に缶と瓶は終売となった。ただ、まろやかな味わいは飲食店から愛され続け、たる生のみ継続して販売し続けてきた。今回、中身は発売当時そのままに、缶のパッケージを大きく変えて14日から全国で発売する。新垣は「アサヒビールさんの歴史が詰まった商品ということも、すごくうれしかったです」と新CMへの起用を喜んだ。

CMは夕景の東京を舞台に、人々が足早に歩く中、ゆっくりと歩く新垣が見つめた先に、ちょうちんが点灯し明るさを放つ「アサヒ生ビール」のお店がある。サラリーマンや若者たちが楽しくにぎわう温かみのある店内に入った新垣に、大将がカウンター越しから手渡したのは、アサヒ生ビール。思わず笑みがこぼれる新垣が手に取ると、場面は家のテラスに早変わり。缶からグラスに注がれたビールを片手に、新垣が優しい笑顔で一言、「日本のみなさん、おつかれ生です!」と乾杯する内容だ。

新垣は撮影を振り返り「『おつかれ生です!』のイントネーションに、撮影ギリギリまですごく悩みました!」と、決めぜりふに試行錯誤したと明かした。優しく、温かみのある表現方法を探り続け、撮影現場でも何度もセリフにトライし、監督と試行錯誤しながらモニターで表情や声を念入りにチェック。最後には監督の「よし、OK! さすがです!」の掛け声とともに満場一致で満足のいく「おつかれ生です!」が完成。終了後、スタッフから「1日、おつかれ生です!」と花束を渡されると、自身がこだわったセリフに少し照れた様子で、ほほ笑んだという。

新垣はアサヒ生ビールの味について「まろやかな味わいで、とてもおいしかったです。発売当初は私も、まだ生まれていないので、飲んだことがなかったのですが、どこか懐かしさを感じました。また、懐かしさあふれるパッケージもかわいくて、すごくひかれました!」と力を込めた。そして「日本の皆さんに元気を与えられるような、温かみのあるCMになったと思います」と完成したCMに自信をのぞかせた。

新テレビCMは「復活の生」編が9日から、「おつかれ生です」編が全国で商品を発売する14日から、それぞれ全国で順次、放送を開始する。