第7回若手噺家(はなしか)グランプリが28日、大阪市北区の天満天神繁昌亭で行われ、桂塩鯛の弟子で、入門14年の桂小鯛(37)が優勝した。

自作の創作「落語夫婦」を演じた小鯛は、優勝賞金20万円を手にし「まだフワフワしております。師匠らに報告するうちに実感してくるんやないかと思います」と満面笑みだった。

「落語夫婦」は「何年か前に作って、じっくり(時間をかけ)いい感じに」仕上がったという。創作を高座にかけながら「師匠に教えていただいた古典をその通りにやらせていただきました。口裏合わせをお願いします」と、ごまをすりつつ? ボケで笑わせた。

また、準優勝は桂米二を師匠に持つ桂二葉(35)。7回目で初めて女性が入賞し、二葉は「賞状もらったの生まれて初めてでうれしい。ホンマは(優勝の)20万円欲しかったけど」と言いつつも、準優勝5万円を手に喜んだ。

この日は決勝に9人が進出。それぞれ11~13分間のネタを演じた。上方落語協会の笑福亭仁智会長(69)も「みな、リキ(力)入ってましたなあ」と振り返る熱演だった。

同グランプリは13年、当時の桂文枝前会長が、若手落語家にメディア進出の機会を与えようとスタート。7回目の今年は、同協会に所属する03~17年入門の若手落語家37人がエントリーしていた。

優勝者は1年間、繁昌亭と神戸新開地・喜楽館の昼席に6週ずつ優先出演できる権利を得る。