園子温監督(59)が9日、都内で、自身のハリウッドデビュー映画「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」の公開記念舞台あいさつを行った。 

主演にニコラス・ケイジ(57)を迎えた痛快エンターテインメント作品。園監督は「15年以上前から撮りたいと思っていて、その思いが強くて、何度も何度もハリウッドに行ってはオーディション受けたりプロモーションしていたんですけどやっとハリウッドで第一作目がつくれたということでほんとうに感無量でございます。すごいうれしいです」と喜んだ。園監督は、映画「愛のむきだし」がベルリン映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど、海外で高い評価を得ている。

園監督は、19年に心筋梗塞で救急搬送され手術を受けた。撮影は同年11月から2月にかけて、滋賀県彦根市と京都の東映太秦撮影所で行われた。当初、撮影はメキシコで行われる予定であったが、心筋梗塞で倒れた園監督を心配したニコラスが「メキシコで撮るのは大変だから日本で撮ろうよ」と提案したという。「あそこから映画が、180度変わった。心筋梗塞のせいでというよりかは、心筋梗塞のおかげで、奇妙な映画が作れたと。今は『心筋梗塞ありがとう』って言いたいです」と話した。

ほかに栗原類(26)坂口拓(46)中屋柚香(23)が登壇した。