「2021ユーキャン新語・流行語大賞」の「ノミネート語30」が4日、発表され、歌手Ado(19)のメジャーデビュー曲のタイトルでもある「うっせぇわ」がノミネートされた。

「<歌詞>うっせぇ うっせぇ うっせぇわ」と連呼する同曲は、昨年10月に発売されたAdoのメジャーデビュー曲。キャッチーで耳に残るフレーズは、YouTubeやTikTokなどのSNSで若者を中心にまねをして歌う動画が拡散し、小学生ら子供たちにも広がった。ミュージックビデオ(MV)やストリーミングでの累計再生回数が4・3億を突破するなど、社会現象となった。

日常的に誰もが胸に秘める思いをさらけ出し、連呼する歌詞はもちろんのこと、音楽関係者によると「とにかく歌唱力が抜群」と評価が高い。さらに特徴的な歌声は「まねしたくなる」要素も兼ね備えており、爆発的な人気につながったとみられる。

Adoは、YouTubeなどのネット上での歌声がレコード会社の目にとまり、同曲でデビュー。「うっせぇわ」発表時は高校生で、顔を出さないスタイルも話題になった。「オリコン上半期ランキング2021」では、ソロアーティストでは初めて、アーティスト別セールス部門「新人ランキング」で1位を獲得。2月発売の「ギラギラ」、4月に配信の「踊」がそれぞれストリーミング総再生回数で1億回を突破するなど、「うっせぇわ」以降もヒットを継続。

映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル」の挿入歌「会いたくて」や、現在放送中のテレビ朝日系ドラマ「ドクターXドクター~外科医・大門未知子~」の主題歌「阿修羅ちゃん」など、タイアップも相次いでいる。【大友陽平】