宮沢りえ(48)らが出演する舞台「泥人魚」(6~29日、東京・渋谷のシアターコクーン)の一部が5日、同劇場で報道陣に公開された。唐十郎氏による戯曲で、初演以来18年ぶりの上演。宮沢、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫らがコメントを発表した。

干拓事業の賛否に揺れる諫早を舞台に、「ヒトか魚か分からぬコ」と呼ばれる女性を演じる宮沢は「キャスト、スタッフのみんなが、唐さんの戯曲を、言葉を握りしめ突き進んで来た稽古を経て、ついに皆さんの前でお披露目する時が来たことに緊張と興奮があふれています。劇場という空間に見に来てくださった皆さんの心の中を泳げるよう、千秋楽まで、心震わせ惜しみなく頑張ります!」とした。

宮沢にとって舞台出演は、「死と乙女」以来、約2年ぶり。V6解散とともにジャニーズ事務所を退所した夫の森田剛と先月に新事務所を立ち上げて以来、初めての舞台登場となる。

磯村は「幕が上がった後は皆さんとともに日々変化を遂げる作品だと感じています」、愛希は「約1カ月のお稽古でたくさんたくさん悩みました。正直、まだまだお稽古が足りない…と思ってしまいますが、切磋琢磨(せっさたくま)した時間を信じて舞台に立ちたい」、風間は「作品の全編が見どころ。あらゆる瞬間が刺激に満ち満ちている」と話している。

演出の金守珍氏は「公演間違いなしと確信しています。台本の素晴らしさはもちろんのこと、キャスティングが完璧なので悩むことなく演出できました」と自信を見せている。