映画「カメラを止めるな!」などの作品で知られる上田慎一郎監督(37)が20日、都内で行われた最新作「ポプラン」(来年1月14日公開)の完成披露試写会に出席した。主演の俳優皆川暢二(34)はじめ出演者の徳永えり(33)原日出子(62)アベラヒデノブ(32)らとともに舞台あいさつに登壇した。

構想10年、上田監督自らが脚本を手掛けた、「家出したイチモツをつかまえろ」という異色のテーマのオリジナル作品。上田監督は「フリーターをしている頃に書いたんです。これがまさか。時間かかって。映画ってすごい長い時間をかけて作る準備があって、ここまできました」と説明した。

さらに「10年前にふと思い付きまして。ある朝突然アレがなくなっていて、アレを探す旅にアレしていく、という」と振り返り、「なかなか企画が通ることもなく、当時は映画になる感触もなかったんですけど、いろんな人生経験もへて、今回『好きなものを作ってくれ』と言われて。『今や!』と思って、作ることができています」と明かした。

オファーを受けた当時を振り返り、皆川は「ツイッターのDMで、『主演でお願いしたい作品がある』と言われて、でも概要はすごい言い渋っている感じがあって」と明かした。その上で「その後お会いして、最初は『イチモツがなくなって…』って。でも、その話の軸みたいなものをうかがって、ぜひやらせていただきたいなと思いました」と回想した。上田監督は「色物映画なのかな、って誤解されかねないなって思って、慎重にオファーを出させていただきました」と明かした。

徳永は「上田さんの作品にはぜひ参加させていただきたいという気持ちはあったんですけど、台本読ませていただいて、内容はすごくいいお話で。でもその真ん中にある『ポプラン』とはなんぞや、ってものは抱えて現場に行きました」と振り返った。原は「主人(渡辺裕之)が『カメラを止めるな!』の熱狂的ファンで。観てきた帰りに大騒ぎして。こんな面白い人がいるんだっていう。監督に対する好奇心ですね、まずは」と明かした。