松竹は14日、東京・歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」第1部の「祝春元禄花見踊」に出演中の中村虎之介(24)が新型コロナウイルス感染症「陽性」と確認されたと発表した。15日以降の同演目は代役を立てず、演出を変えて上演する。

松竹の調査で、中村扇雀、中村七之助、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助が濃厚接触者に該当する可能性があるため、松竹のガイドラインに則り、自主的に出演を取りやめることも発表した。5人はいずれもPCR検査は陰性だった。

「一條大蔵譚」は、常盤御前を中村歌女之丞、お京を中村京蔵、鳴瀬を澤村國久が代わりに務める。

第1部については13日に別の公演関係者1人が陽性と確認されたため14日の上演を中止しているが、松竹によると、この公演関係者と虎之介との接触はないという。