東出昌大(33)が23日、東京TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」(田中亮監督)大ヒット御礼舞台あいさつに登壇した。18日に、一部で1月末での所属事務所からの退所が報じられて以来、初の公の場だったが、主演の長澤まさみ(34)、この日、68歳の誕生日を迎えた小日向文世が未定ながら続編の製作、公開を期待するコメントを口にすると、何度もうなずいていた。

東出は劇中で、長澤演じるダー子と小日向演じるリチャードとチームを組み、大富豪らをだまして大金などをせしめるコンフィデンスマン(詐欺師)のボクちゃんを演じた。舞台あいさつの冒頭で「日曜日、お休みの日に足を運んで頂き、本当にありがとうございます。初日あいさつにしなかった話も盛り込みつつ、トーク出来ればと思います」と、あいさつした。

18年4月期のフジテレビ系月9ドラマからスタートした「コンフィデンスマンJP」は、19年のスペシャルドラマを経て映画化された、19年公開の「-ロマンス編」は興行収入(興収)29億7000万円、21年公開の「-プリンセス編」は同38億4000万円と大ヒット。「-英雄編」も14日の公開から3日間で興収5億9000万円、観客動員41万4000人突破と好スタートを切っていたが、さらに興行成績を伸ばし、23日までに興収12億円、動員80万人を突破する。

東出は、小日向が「まさみちゃんが、初日舞台あいさつの時に言いましたけど、たくさん見ていただければ興行成績も上がり、第4弾につながると…間違いなく第4弾、出来そうです」と続編の製作を断言? すると「本当っすか!? 何で、こひさんが」と声を大にして笑みを浮かべた。さらに、小日向が「何も決まっていないんですけど、僕は勝手に、そう思っています。いつになるか全然分からないですけど、今度は国内で、ぜひ近場でやりたいと思います」と第4弾に期待すると、笑顔でうなずいた。

舞台あいさつでは、長澤演じるダー子の長ゼリフ「ザ・ラストコンゲーム・グランドフィナーレバトルロワイヤル」を3回、繰り返す早口言葉チャレンジが行われた。東出は1発でクリアし、滑舌の良さをアピールした。

東出は、舞台あいさつの最後に、長澤が「また、この作品が、いつかあるよ、なんて言った時には、みんなで応援してもらえたらうれしい。今後も長いお付き合い、よろしくお願いします」と、続編の応援をファンに求めると、東出は頭を大きく振り、力強くうなずいていた。

東出は降壇時に、取材陣から「東出さん」と数回、声をかけられたが、場内に流れた大音量の音楽にかき消されて聞こえなかったのか、客席や全国199館の映画館に生配信したカメラに笑顔を振りまき、そのまま場内を後にした。

「-英雄編」は“英雄”とうたわれた詐欺師・三代目ツチノコ(角野卓造)が死に、弟子のダー子、ボクちゃん、リチャードが、当代随一の腕を持つコンフィデンスマンに受け継がれるツチノコの称号をかけ、マルタ島ヴァレッタで真剣勝負する。スペイン人の元マフィア・ジェラール・ゴンザレス(城田優)が所有する、幻の古代ギリシャ彫刻「踊るビーナス」を狙い、近づく3人に、警視庁捜査2課の丹波(松重豊)とインターポール(国際刑事警察機構(ICPO))のエリート、マルセル真梨邑の捜査の手が迫る物語。

この日は五十嵐役の小手伸也(48)マルセル真梨邑役の瀬戸康史(33)も登壇した。