親子3世代を描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」（月～土曜午前8時）。川栄李奈（26）演じる3代目ヒロインひなた編が10日からスタートする。川栄の相手役で朝ドラ初出演となる本郷奏多（31）がこのほどオンライン取材会で、役の魅力、ひなたとの恋模様など見どころを語った。

本郷は、無愛想な時代劇の大部屋俳優・文四郎を演じる。無愛想ながら時代劇には熱いものを持ち「不器用に生きながらも夢を追いかける、応援したくなる男の子。ひなた目線だと『なんだコイツ』という感じでスタートするけど、この子にはこの子なりの信念があるんだと思ってもらえた瞬間に、視聴者の方にも応援してもらえると思う」と期待を込める。自身は「器用に人生を渡り歩いてきたタイプ」と、文四郎とは異なる性格だが「仕事に対しての考え方や根がまじめなところは似ているかな」と共感もしている。

あまたの端役を演じる大部屋俳優として劇中では何役もこなすため、習得する殺陣のボリュームは多いという。共演シーンの多い伴虚無蔵役の松重豊については「たたずんでいるだけでびびってしまうような雰囲気があるけれど、お話しすると柔らかくて優しい方」と笑顔。ともに立ち回りの特訓に励んだといい「松重さんと一緒にヒーヒー言いながら毎日練習しておりました」と振り返った。

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やんちゃなひなたと不器用な文四郎の恋模様は“古き良き”とも言えるこれまでのカップルとは違う味わいといい、本郷は「安子さんはおしとやかで日本人女性の遠慮した感じがあったけど、ひなた選手は前に前に出てくるタイプ（笑い）。ヒロインのキャラクターの違いが楽しめると思います」。文四郎については「稔さんのような好青年、ジョーさんのような不思議な魅力がある感じとは違って、不器用な子供っぽい男の子。相手役もキャラクターが違うので、この2人のかけあいを楽しんでもらえたら」と話している。【遠藤尚子】