女優高畑充希(30)が11日、都内で、初フォトエッセー集「穴があったら入ります」の発売記念イベントに出席した。

28歳から30歳にかけて書きためた16編で構成されているエッセーで、28日に発売。この本のためにすべて書き下ろしたという。撮影現場のエピソードや、舞台への思い、と旅の思い出や家族について、日常のささやかな瞬間などをつづっている。

タイトル「穴があったら入ります」は自身で発案したという。高畑は「羞恥心みたいなところの話を書いていて…。『穴があったら入りたいな』と思うほど、恥ずかしい普段の出来事をつづっています。一発目に発案したタイトルが採用されたので良かったです」と笑顔を見せた。

初のエッセーには「初めてちゃんと文章を書いたので、こんな拙い文章を人に読んでもらう日になってしまったというのは、恥ずかしさと、『どうしよう』というパニックがあります」と正直な心境を明かした上で、「いろんな人に助けてもらって、やっと1冊になったのでそれはすごくうれしい。なので、いろんな方に気軽に楽しんでいただけたら」と力を込めた。

エッセーは、足掛け約2年で完成させた。当初は「『え、書けないでしょ』と思った」というが、「『せっかくだし、やったことないことだからやってみよう』と思ったのと、ちょうどそのタイミングから自粛になって、お家時間も増えたので」と環境の変化も後押しになったよう。「締め切りに追われて、締め切り破ったりしながら、サボったりしながら、なんとかのんびり書き終えました」とマイペースさをにじませた。

完成させた現在は「いったん燃え尽き症候群です」とやり切った様子。今後も、作品や小説を書いてみたいか、との問いには「ないです」ときっぱり。「演じるので精いっぱいですね」と応じ、笑いを誘った。