サッカー元日本代表でタレント、解説者としても活躍する武田修宏氏(54)と、元日本代表DF中澤佑二氏(44)が、厚労省が2月4日にオンラインで開催した風疹対策啓発イベント「風しん理解促進Zoomウェビナー」に参加した。このほど、そのもようが厚労省公式YouTubeチャンネルで公開された。54歳の現在も独身の武田氏は、ワクチン接種の重要性を訴えつつ「しっかりとしたパートナーをすぐに探したい」と結婚にも強い意欲を見せた。

厚労省は、1962年(昭37)4月2日から1979年(昭54)4月1日生まれの男性が、風疹のワクチンの定期接種が開始されてから唯一、予防接種の対象とならなかった世代で、ワクチンを1回も接種しておらず、風疹の抗体保有率が79・6%と、88%台から96%台に及ぶ他の世代を大きく下回ると説明。そのため、抗体を持たないことがあり感染を広めてしまう可能性があると指摘。令和元年度から同3年度までの3年間、抗体検査とワクチン接種を、全国で原則、無料で実施していると説明した。

武田氏と、武田氏の東京ヴェルディの後輩に当たる中澤氏は、厚労省が指摘した抗体保有率が低い世代の代表として参加した。武田氏は「うちの母が、ずっと看護師をしていて夜勤だったり、一生懸命やっている姿の中で僕は育ってきて。一貫してこういった関係の仕事と、いろいろな人と携われるのは楽しみ」と笑みを浮かべた。その上で、21年6月に抗体検査を受けたことを明かし「(ワクチンを)受けたか受けないか不安だった。50代になってくると昔のことは覚えていない…全然、記憶がないので、検査することによって不安が安心になる。兄弟2人なんですけど、56歳の兄と一緒に検査した。母が看護師なので、ワクチン接種、検査などは、しっかりしている」と胸を張った。

中澤氏は、J1横浜マリノスで19年1月に現役引退後、横浜市健康福祉局が展開する、風疹検査を啓発するポスターのキャラクターを務めている。既に抗体検査も済ませており「抗体が120倍と出て、驚かれた」と笑みを浮かべた。2女の父でもあり「娘が2人いるんですけど、今のところ元気に育ってきている。それはワクチン接種、抗体検査があったからこそだと思っています。娘にも、そうした情報を教えつつ、SNSをやっているので情報発信していきたい」とアピールした。

一方、武田氏は54歳の今も独身を謳歌(おうか)している。司会から「独身を謳歌されているということですね?」と問いかけられると、机の上に広げた台本を見て「そうですね。書いてありますね。プライベートの目標が結婚です、タイミングが良ければって…そんなことが書いていました」と苦笑い。その上で「自分だけじゃなくて、妊婦の方も初期に引っ掛かると子供に影響がある、男性が妊婦の方にうつすと、いろいろな方に影響がある。僕も、しっかりとしたパートナーをすぐに探したい」と結婚願望を重ねてアピールした。

中澤氏も「子供は宝物ですから、健康で元気な赤ちゃんが生まれてきて欲しいので、ぜひ自分だけじゃなく周りの方のために、抗体検査を、しっかり受けて結果を持って、次に進んで欲しい」と呼びかけた。