女優萩原みのり(25)が24日、都内で行われたTOHOシネマズピックアップシネマの上映記念舞台あいさつに出席し、4月29日公開の主演映画「N号棟」(後藤庸介監督)をPRした。

00年に岐阜県富加町で実際に起きた心霊現象をもとにしたホラー作品で、霊が出るとうわさの廃団地で怪奇現象に巻き込まれる女子大生、史織役を演じた。自分の存在がなくなることに過剰な恐怖を感じてしまう死恐怖症を抱えながらも、死にひかれていってしまうという難しい役どころで、撮影前から「死ぬことについてすごく考えて」と語り「死恐怖症のことも調べすぎて本当に怖くなっちゃって、それが映像に出ているんですかね」と振り返った。

イベントはTOHOシネマズが今、気になる映画人や作品などをピックアップして特別上映を行うプロジェクトで、今回が第4弾。ピックアップされた萩原の初の単独主演作「お嬢ちゃん」(19年)と「成れの果て」(21年)を上映した。自身の主演作について聞かれると、各作品のポスターを見渡しながら「いつも悲しい目をしていますよね。すごく思うんです。あれ?もっと強かったはずなのにな、みたいな。セリフを言いながら、どんどんそういう思いが湧いてきているんだと思うんですけど」と分析した。

最新作の「N号棟」で演じた史織にもこれまで演じた役柄に共通する部分があるといい、「一見活発な女の子だけど、自分の居場所が見つかってないような女の子で。キャーキャーしているけど、どこか寂しそうだったりとか、そういう部分がちょっと(これまでの作品と)共通しているかもしれないですね」と語った。