歌手で俳優のチャン・グンソク(34)が3、4日の両日、東京・江東区の東京ガーデンシアターでファンミーティング「2022 JANG KEUN SUK FAN MEETING “We will meet Again”」を開催した。

18年2月以来、約4年4カ月ぶりの来日に、開演前から来日を心待ちにしていた全国のうなぎ(ファンの呼称)たちが、久々の再会を喜び合う姿があちこちで見られた。

会場が暗転し、ステージの幕にはグンちゃんのメッセージが映し出された。そこには、兵役につく前や除隊後の心境など、長い間会えなかったファンへの素直な思いがつづられていた。

その後に幕が下り、スポットライトを浴びたグンちゃんが登場。そして、アーティスト活動を再開して最初に配信リリースをした「Star」を披露した。

会場の照明が明るくなると、「おかえり」と書かれたスローガンが客席いっぱいに掲げられ、同時に歓声を出せない代わりに大きな拍手が会場に鳴り響いた。

この日を迎えることができた喜びをかみしめるように、ゆっくりと会場全体を眺めるグンちゃん。そして「4年4カ月ぶりに帰りました! ついにチャン・グンソクが帰りました!」。感無量になり泣きだしてしまうファンに「泣かないで!」とやさしく声をかける一幕もあった。

「歌う前から、緊張でおなかが痛い」と言いながらも、変わらぬ滑らかな日本語で話すグンちゃん。事前に募集したファンからの声に「友人にチャン・グンソク以外の推しも作れば?と言われたが、浮気せずに待ってました。褒めてください!」というエピソードには「褒めて、じゃなくて(浮気しないのは)当たり前じゃないですか?」と変わらない“ドS”で回答。その直後に「でも長い間待っていてくれて本当にありがとう」と本音!?の感謝の思いを伝えた。

「日本に来て最初にしたことは?」の質問には、「自動販売機でカルピスソーダを買って飲みました。自動販売機を見ると日本に来たなぁって思います」と意外な回答も。

ひとしきり質問に答えた後、いきなり「僕からも質問あります。チャン・グンソクが結婚していいと思う人、『YES』『NO』のカードどちらか上げてください」と言うと、「YES」が大量に上がり、質問した本人が「本当にいいの!? 僕への情熱がなくなったの!?」と驚いた様子で会場の笑いを誘っていた。

会えなかった時間を埋めるように、ファンとのトークコーナーを楽しんだあと、LINE MUSICのソングTop100でウイークリー1位を獲得した「Day by day」を披露した。

その後、スクリーンにVTRが流れ、日常の過ごし方やこれまでを振り返るように幼少時代から、一躍スターダムへと押し上げたドラマ「美男ですね」、子供の頃からの夢がかなった東京ドーム公演の写真などが映し出されると、それぞれ当時の気持ちを振り返り「30代はこれまで受けてきた愛に恩返しをする時間」と語った。

イベント終盤では、ファンに伝えたい気持ちを書いた手紙を取り出して朗読。手紙の最後を「ごめん すごくまたせて ありがとう また帰ってくる場所をつくってくれて またいっしょにすごせたらうれしいです」と締めくくった。

そして「来てくれる人がいるか怖かった。帰るところがあることがうれしくて。改めて本当にありがとうございます」と伝えると、ファンは割れんばかりの拍手でその思い応えた。

最後に、ファンを思って作った「時を駆けて」を披露し、本編が終了。だが、アンコールを求める拍手が鳴りやまず、再びステージに登場。ライブでの定番曲である「家に帰ろう」を披露すると温かい拍手が会場を包んだ。「ただいまー!」。これまでの思いをすべて乗せるかのように叫んで、広いステージを端から端までゆっくり手を振り歩きながら、別れを惜しみつつ、2日間に渡るファンミーティングの幕が閉じた。

◆チャン・グンソク 1987年8月4日、ソウル生まれ。5歳でモデルデビュー。97年にドラマ「幸福も売ります」で子役デビュー。06年ドラマ「ファン・ジニ」で注目を集める。韓国ドラマ「美男(イケメン)ですね」(09年)をきっかけに日本で“グンちゃんブーム”が起こった。11年にシングル「Let me cry」で日本で歌手デビュー。182センチ。血液型A。