世界的に知られる人気パティシエの鎧塚俊彦氏(56)が30日、インスタグラムを更新。パティシエ育成に向けて自身が講師を務める授業で、質問をしない生徒たちに対する複雑な思いを吐露した。

鎧塚氏は「大阪での授業、珍しく不完全燃焼でした」と、落ち込んだ様子で書き出し、「いつもは時間オーバーするのが普通。時間ギリギリまで熱く語るのですが今日は10分も早く退出しました」と、その日の授業についてつづった。

鎧塚氏いわく、自身がカリキュラムを監修し即戦力のパティシエ育成を目指す「TOSHI YOROIZUKAグランパティシエ科」は通常コースに比べて受講料が高く、また、大阪での授業は数カ月に1度しか実施していないという。そのため通常コースや他と違いを出すために奮闘しているというが、この日の授業で質疑応答の時間では、生徒たちから質問はほとんどなく、「みんな聞きたい事、話したい事がたくさんある筈なのに申し訳無く思っていたのですが何故、そんな貴重な機会に皆んな質問がほとんど無いのでしょうか?」と疑問を投げかけた。

「憧れて入学はしたが質問する気が無くなる程、つまらない授業だったのか?それならば私は大いに反省すべきです」としつつ、「もしかしたら質問する勇気が無い?。恥ずかしい?」と推察。「もちろん数秒の間ですがそれらの事も考えてキレた訳でも怒った訳でも無く、これも教育と判断して『本当に皆んな私に聞きたい事がもう何も無いのならとても残念ですがこれで終わります』と時間を残して集合写真も撮らずに帰りました」と、経緯を説明した。

「粘り強くみんなの意見を引き出してあげる事も大切なのは重々承知しますが実社会では数少ないチャンスにきちんと自己主張をしなければ損をするのは本人です。そんな時、助け船を出してあげられる人に育って欲しいですが、いつも助け船だけを待っている人にはなって欲しくありません」と鎧塚氏。「次回は今回の分を挽回すべくより一層理解してもらえる様に頑張ります!」と意気込みをつづった。