米俳優ジョニー・デップ(59)が制作した絵画が英ロンドンの画廊で販売され、わずか数時間で780枚が完売し、約300万ポンド(約4億8000万円)の売り上げを記録したことが分かった。

デップは28日に自身のインスタグラムで、キャッスル・ファイン・アート・ギャラリーのサイトで自身の作品が販売されることを告知していた。その後、販売サイトにアクセスが殺到してダウンする騒ぎとなっていた。同ギャラリーもデップがディランの肖像画を制作する様子を撮影した写真をSNSに投稿していた。

今回販売された「フレンズ&ヒーローズ」と題されたコレクションは、デップの人生にインスピレーションを与えた親しい友人でもある歌手ボブ・ディラン、女優エリザベス・テイラー、俳優アル・パチーノ、英ロックバンド、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズの4人を描いた肖像画。米ピープル誌によると、限定版の作品はそれぞれ単品が3973ドル、額装済みの4枚セットが1万5040ドルで販売されていたという。

俳優やミュージシャンとして活躍するデップは、アーティストとしてもクリエーティブ活動を行っており、「自分の気持ちを表現し、家族や友人、尊敬する人など自分にとって最も重要な人々のことを考えるためにアートを使ってきた」と作品の制作について語っている。先日も自身の作品をデジタル資産のNFT(非代替性トークン)として販売し、売り上げの一部を慈善団体に寄付したことが報じられていた。

名誉毀損(きそん)で元妻で女優のアンバー・ハードを訴えていた裁判に勝訴したデップは、ハードに対抗して自身も控訴状を提出しており、今後も泥沼の裁判が継続することが想定されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)