女優綾瀬はるか(37)が、8日放送のTBS系報道番組「news23」(午後11時)内で、2010年から毎年放送されてきた特別企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~ヒロシマからウクライナへ“祈り”~」に今年も出演することが1日、同局から発表された。

これまでも戦争体験者の声に耳を傾けてきた綾瀬は「原爆を体験され、生き残ったものの使命との思いで、世界の各国で被爆体験を語ってこられた方がいます。被爆体験者の証言に耳を傾けてください。戦争とは、平和とは何か、被爆、戦争体験者のお話を聞いて私も想像を膨らませて学んでいきたいと思います」とコメントを寄せている。

今年の企画で綾瀬は広島を訪れ、6歳の時に広島で被爆し、ウクライナなど80カ国以上で自らの体験を語ってきた田中稔子(としこ)さんに話を聞く。

「生き残ったことへの負い目」が、被爆体験を語る動機になったと言う田中さん。10年前にはウクライナを訪問、平和の尊さや核廃絶を訴えてきた。しかし今年、ロシアのウクライナ侵攻で田中さんは落胆。綾瀬に対し「昔と同じ戦争が目の前で繰り広げられていて普通の人が亡くなっている。非常に悲しくて悔しい」と語る。

また田中さんは、ウクライナで出会ったひとりの女性にビデオメッセージを送った。彼女は1986年、チョルノービリ原発事故で被ばく。事故後は首都キーウに避難を余儀なくされていたが、今回の戦争でキーウが攻撃された。果たして、田中さんのビデオメッセージは女性に届くのか。田中さんが、綾瀬と一緒にパソコンを開いたとき、そこで見たものとは・・・。

ウクライナでの戦争を目の当たりにした今年、世界唯一の被爆国として私たちは何ができるのか。綾瀬と共に考える企画となっている。