ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏(46)が11日、ツイッターを更新。7月30日夕方にインスタグラム、ツイッターで開始した、オンラインコミュニティー「MZ DAO(エムズィーダオ)コミュニティ」の初期メンバーの募集を終了したと報告した。当初は1万人を予定していたが、募集開始から丸1日後の7月31日午後6時時点で予定の10倍の10万人が登録。10日午後11時59分の締め切り時点で、登録者数は22万4854人に上った。

前澤氏は「MZ DAO初期メンバー募集〆切りました。目標だった1万人を大きく上回る【224,854名】の方に登録いただきました。しばらくは新規のメンバー募集はお休みし、初期メンバーの皆さまとの議論を進めていきます。コミュニティのスタートについては明日改めてお知らせします。本当にありがとうございます」と報告。MZ DAOコミュニティは12日午後3時にスタートするという。

MZ DAOコミュニティは、前澤氏(MZ)が主催する「みんなで会社を作ろうプロジェクト」に参加するためのオンラインコミュニティーで、今までにない新しいタイプの会社を立ち上げ、創業初期からスケールの大きな事業を仕掛けていくというもの。

同氏は、募集開始の段階で「普通の会社を作るのはもう飽きました。どうせなら最初から馬鹿デカいことをしたいので、みんなで集まって一気に何かしちゃいましょう。どんな事業をするかもみんなで一緒に考えていきましょう。上手くいったらみんなで山分け。上手くいかなかったらそれはそれ。けど、どっちに転んでもきっと楽しいと思います。みんなと絡めるのを楽しみにしています」とメッセージを発表していた。

前澤氏は7月31日に、24時間強で初期メンバーが10万人も登録されたことを受けて「想像を遥かに上回る反響に正直少しビビっております。『みんなで会社を作ろう』というコンセプトや、DAOという資本主義をアップデートしそうな新しい概念に対する世間の注目度をひしひしと感じております。MZ DAOでは8/10頃からコミュニティがスタートし、メンバーの皆さまと様々な意見交換を通し、組織や事業の方向性を探っていくこととなります」とコメントした。

MZ DAOコミュニティの、大まかな流れは

<1>コミュニティでどのような事業を作っていくか決定

<2>事業を運営していく会社やチームを組成

意思決定や判断が必要になるタイミングで、アンケートなどを通してメンバーの意見を集約

<4>メンバーにいろいろなお手伝いをしてもらう度にそれに見合った報酬(トークンやストックオプションなど)を付与

<5>事業が成功したらその報酬が換金可能になり、ビッグボーナスに

次に、メンバーに協力して欲しいこととして

<1>記事に対するコメントやいいねなどのリアクション

<2>アンケートに回答して意思表示

<3>事業の宣伝などのSNSシェア

<4>その他それぞれの事業で随時相談

の4点を挙げた。

コミュニティーには匿名での参加が可能で「会社に社員として所属してもらったり、通勤してもらったりすることはありません」とした。

またコミュニティー参加費として月額500円(税込み)を徴収するとした。理由として

<1>冷やかしや誹謗(ひぼう)中傷を避け、本気の人のみ参加して欲しい

<2>MZ DAOコミュニティの運営管理費用として(サーバー管理、システム開発、問い合わせ対応など)

<3>MZがここだけのために執筆する記事の購読料として

の3点を挙げた。その上で、MZ DAOコミュニティ内の前澤氏の記事の無断転用と一部の切り抜きなどを禁止し、行為が発覚した場合、強制退会及び法的処置の対象になる可能性があるとした。

MZ DAOについて、前澤氏は6月8日に、新プロジェクトとして近日、始動すると発表していた。

MZ=前澤

DAO=同じ想いを持つ個人が集まるニュータイプの会社みたいな組織

の意味だと説明し

「前澤の呼びかけで、みんなで集まって会社作っちゃおうぜ! みたいな感じです。100万人くらい集まるといいな。なにやる??ってとこからみんなで決めていきます。お楽しみに」と呼び掛けていた。

さらに「今までの会社って創業者含め数人で始めるものだったけど、DAOはそれこそ100万人とかが集まって、アイデアや意見出し合って、場合によってはみんなで少額のお金を出し合って、1人1人が当事者となって大きなチャレンジをする、株式会社じゃない新しい組織のあり方になるかもしれないんだ。夢あるよね」とも、つづっていた。

それに先立つ5月30日にも、ツイッターで「フォロワーの皆さん! みんなで会社作りませんか? 社員になってもらう訳ではなく、少額の出資(1万円とか)と、スマホでできる簡単なお手伝いをお願いするかもしれません。みんなでアイデアを出し合ってビジネスを大きくし、利益が出たら山分けです。夢あるでしょ!?」と呼びかけていた。

同31日のツイートでも

「仮に参加者100万人とか集まったとして、やっぱ数の力ってすごいんですよ。例えば、なんか新商品をみんなで作りましたと。で、それをTwitter上で宣伝しましょうと。みんなの平均フォロワー数が仮に50人だとして、100万人×50人で一気に5000万人に知ってもらえるとか。単純計算だけど」

「とか、みんなで推せるアイドルグループ作りましょうと。デビューシングルをみんなで買って応援してあげたらいきなりミリオンセラーアイドルになるよね。ライブやったりグッズ売ったりテレビ出たりで、DAO発のそのアイドルグループはスーパースター兼DAOの稼ぎ頭になってくれるかもしれない」

「つまり、DAOって、みんなが株主みたいな当事者として経営に対してアイデアや意見を出し合いながら、時には応援に回るユーザーや消費者になったりすることで、集まったみんなで新しい価値を作っていくことに醍醐味があると思うんだよね。100万人いたらほんとに世の中動かせるから。ワクワクしない?」

などと、新プロジェクトの大まかなイメージとビジョンを説明していた。