なにわ男子道枝駿佑(20)福本莉子(21)が19日、都内で、ダブル主演映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(三木孝浩監督)大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。

先月29日に公開し、10日までに50万人以上を動員するなどヒット中。リピーターも多く、反響の大きさに道枝は「すごいうれしいです。皆さんのおかげでこういった記録を出すことができた。すごいなと、シンプルな気持ちです」と笑顔を見せた。それぞれプライベートでも鑑賞し、公開翌日に映画館を訪れたという福本は「満員でした。こっそり後ろからじっと見て。お客さんがいっぱいでうれしかったです。後ろから横から号泣の声がして、皆さん泣いてるんだと」と感慨深げに語った。

眠ると記憶を失ってしまう「前向性健忘」を患う女子高生・真織(福本)と同級生・透(道枝)のラブストーリー。この日がプロモーションの最終日となり、2人は、宣伝の日々を乗り越えたお互いにメッセージを送り合った。福本は「道枝さんしかきっと透を演じられないんじゃないかと思うくらい、原作を読んだ時からぴったりだと思った。道枝さんだから信じられたと思う。これから先大変なことがあると思うけど、心と体を大切に頑張ってください」とエール。道枝は、役作りとして役柄同様に日記をつけていた福本の努力を振り返り「モチベーションを高めながらやられている姿を見て刺激を受けたし、これからもっとすてきな女優さんになられると思う。福本さんが真織でよかったと心の底から思うし、このキャスト、スタッフでないと、この作品はできなかった」と感謝した。

イベント終盤では2人へのサプライズとして、原作小説を手がけた一条岬氏が寄せたメッセージが読み上げられた。道枝には「たとえ人生を何度やり直しても、透を道枝さんに演じてもらえる幸運には出会えない。道枝さんの俳優人生の1ページに、透の名前が入っているのが誇らしい」、福本には「ほかの誰でもなく、福本さんが真織を演じてくださってよかった。映画を見てそれが確信に変わりました」などと絶賛のコメントが伝えられた。

道枝は「原作の方からメッセージをいただけるのは、なかなかない。すごく感慨深い気持ち。感謝の気持ちでいっぱいです」。福本は「泣きそうになりました」と感激し、「(毎日記憶をなくす)真織の苦しみは想像を超えるものだと思っていて、分からないことを考え続けるのは苦しかった。一条さんにそう言っていただけたのはうれしいですし、心が軽くなりました」と語った。