野球の独立リーグBC・栃木に所属する、お笑いコンビ、ティモンディの高岸宏行（29）が14日、栃木県総合運動公園で行われた埼玉武蔵戦で、初登板・初先発を果たした。

愛媛の強豪、済美高出身で、NPB始球式では142キロをマークしたこともあるが、この日の最速は140キロ。2回を52球、被安打3、5四球、3失点。チームは4－4で引き分けたが、今季ホーム最多の5021人が来場した。

2回先頭では本塁打を打たれたが、ホームを踏む打者を笑顔と拍手でたたえる“芸人らしさ”も見せ、試合後に「甘い球でしたけど、しっかり打ったのはお見事でした」と賛辞も。引き分けにもかかわらず、インタビューで「今日は両チーム優勝です！」とスタンドの笑いを誘い、「みんななら、やればできる！」と、ファンとの一体感を演出した。自己評価は「5億点満点！」と採点。次回登板は未定だが「野球も楽しめてファンのみなさんとの交流も楽しめて、最高でした」とプロ初登板の幸せをかみしめた。【佐藤勝亮】

▽栃木・寺内崇幸監督（元巨人内野手）　長くて3回を投げてくれればと思っていたので、2回を投げきったことが良かったです。

▽成瀬善久選手兼投手総合コーチ（ロッテやヤクルトで活躍）　けがだけはしないようにして欲しいと思っていました。クリーンアップに対して投げることができたのは良い兆しが見えたと思います。