21年8月19日に82歳で亡くなった、俳優の千葉真一さんを偲ぶ会が17日、都内で開かれた。千葉さんが主演とアクション監督を務めた、1979年(昭54)の映画「戦国自衛隊」で共演した歌手の錦野旦(73)が取材に応じ「スターから見て、本当のアクションスターでした」と千葉さんをたたえた。

錦野は「戦国自衛隊」で共演した当時を振り返り「非常にタレントさんを大事にされる方で、監督さんは斎藤光正さんがいらっしゃるんだけど。セリフはあるんだけど、アクションをやるにしても、千葉さんが、こうやるんだと話していた。アクション監督という名前を初めて聞いた」と語った。

さらに「一番驚いたのが、真田君がヘリコプターから飛び降りるシーン。どうやるのか? と思ったら、わらを敷いた。発想されたんだろうけど…非常に熱心な方だなと思った」と改めて感嘆の声を上げた。アドバイスされたことを聞かれると「力を抜いてやるとケガするから、そのままぶつかっていきなさいと言われました」と明かした。

そして「スターから見て、本当のアクションスターでした。今、いないでしょ? 器械体操をやられていて、スタントを使わない。始まりかな? 今は、ケガでもしたら会社が大変とか、そういうことになるが、あの方はケガも気にならないかな」と、日体大で器械体操の選手だった、千葉さんの本物のアクションを絶賛。「日本でも、こういった映画が欲しい、やったら…というアクションの始まり。今、思うと日本のトム・クルーズ」とまで口にした。

錦野さんから千葉さんに、歌を教えたかと聞かれると「歌はなかったですけど、全部、撮影が終わってライブやると言ったら、千葉さんが出演者の方、みんな連れてきて下さった」と感謝した。

プライベートでも親交があり、最後に会ったのはいつか?と聞かれると「一昨年、あるディナーショーに呼ばれたら、いらした。それが最後…まさか、と思った」と語った。