乃木坂46が8月31日、東京・神宮球場で「真夏の全国ツアー2022」千秋楽公演を開催した。3年ぶりに立ったグループの“聖地”で、3日間計10.5万人を熱狂させた。

冒頭、賀喜遥香(21)が「神宮~! ツアーラスト、楽しむ準備できてんのか~!? 全部出し切れ~、せーのっ!」と叫び、自身がセンターを務めるこの日リリースの新曲「好きというのはロックだぜ!」を披露した。3・5万人で埋まった会場は、ファンが回すタオルで真っ白になった。3期生の与田祐希(22)も「みんな~乃木坂の夏を楽しんでる~? 今日は最高の1日を過ごしましょ~! 『真夏の全国ツアー』ファイナル、全員出し切れ~!!」と呼び掛け、大きな拍手を浴びた。

14年の初開催以来、19年まで毎夏の恒例だった神宮球場ライブ。29日の初日、30日の2日目は雨が降ったが、この日は晴天。キャプテン秋元真夏(29)は「今日は天気にも恵まれて夕焼けもきれいで。三日月も出てましたね!」と喜んだ。

近接する国立競技場では、28日まで歌手矢沢永吉(72)がライブを行っていた。28日は乃木坂46がリハーサルを行っており、山下美月(23)は「リハーサル中に矢沢さんのライブの曲が流れてきて、みんなテンション高かった。私たちもいつか国立でライブしたいなって思いました。行きたいですよね?」と尋ね、大きな拍手を浴びた。「皆さんをいつか国立にお連れできるように、今日は矢沢さんに負けないくらいの乃木坂のライブをお見せしたいです!」と宣言した。

ライブ中盤は5期生、4期生、3期生と順に登場。3期生の向井葉月(22)は「私たちがここに立てているのは、5人の先輩たちのおかげなので。本当に感謝です。大好きです」と感極まって涙した。卒業を発表している樋口日奈(24)は「本当に乃木坂にはまだまだ希望がいっぱい詰まってると思う」とほほ笑んだ。

アンコールのラスト「乃木坂の詩」を終えると、19年9月に2代目キャプテンに就任した秋元は「バトンを後輩に受け渡して存在していくものだと思っていましたけど、今回神宮をはじめツアーでたくさん公演をやってきて、後輩と一緒にそのバトンを並んで持ちながら走ることもすてきだなと気付くことができました」とスピーチ。「このツアーを先頭で走ってくれたかっきー(賀喜)をはじめとする後輩たちが本当に真っすぐに、信じられないぐらい真っすぐに前をむいて頑張ってくれたからだろうなと思います」と感謝した。

秋元は「ここまで乃木坂46を応援してくださって皆さん、ありがとうございます。ここから先も皆さんが応援していて、絶対後悔させないグループになります。11年目の乃木坂46もよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました」と締め、全員で「ありがとうございました!」とお辞儀した。