元フジテレビでフリーの笠井信輔アナウンサー(59)が12日、ブログを更新。亡くなった英国のエリザベス女王をめぐる現地報道に受けた衝撃をつづるとともに、“アナウンサー不要論”に対する複雑な思いを吐露した。
笠井アナは、エリザベス女王の棺が国葬前に英国各地を回る様子を中継したBBCの特番を視聴。棺がスコットランドのエディンバラ中心街に到着した際、「ここで実況中継を担っている特別番組のキャスターが『送られる拍手に耳を傾けましょう』と言うと、5分以上、実況することをやめて沈黙を守ったのです」とし、そのキャスターの言動に「少々衝撃を受けました 日本ならば、番組キャスターの腕の見せどころだったり現地リポーターが生々しくリポートをするところです」とつづった。
「実況アナウンサーは、実況するためにいますし、映像を言葉で埋めていくことが仕事です」とした上で、自身の局アナ時代にもスポーツ実況などでアナウンサーの声をうるさいと感じる一部の視聴者から苦情が寄せられていたという。「『アナウンサー不要論』なるものがネットで取り沙汰されることもあり、少々悲しい気持ちにもなりました」と振り返りつつ、「しかし、BBC放送の特別番組を見ていて、本当に肝心なときにはしゃべらないほうがいいと言うことを改めて感じたのです」とつづった。
「アナウンサーやリポーターと言う職業を否定するわけではありません」と強調するとともに、「しかしメインキャスターが沈黙を守った5分間は、とても心安らぐ温かな時間が流れました さらにキャスターは、霊柩車が宮殿に到着しても、しばらくは黙っていたのです 私ならすぐに『エリザベス女王のご遺体が今、宮殿に到着いたしました』と実況してしまいそうです」と笠井アナ。「今はもう局アナではないのでそうしたニュースの現場で実況する事はなくなりましたが 現場に立つことができるならば、改めて 理想の実況と言うものにチャレンジしたいなとそんなことを感じました」とつづった。



