上川隆也主演のテレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の第10話となる最終回が15日に放送され、平均世帯視聴率が10・4%(関東地区)だったことが16日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は5・7%だった。前週は世帯が9・2%、個人が5・1%だった。

遺留品にこめられた最後のメッセージに耳を傾け、被害者の思いと事件の真相に迫る糸村聡刑事(上川)の活躍を描いた人気シリーズの第7シーズン。テレ朝の看板ドラマ枠「木曜ミステリー」は今作の放送で終了となる。

最終回では…。

組織犯罪対策二課刑事・氷室翔太(崎山つばさ)が殺害された数日後。元警察官の岩瀬隆介(津田寛治)が何者かに襲われた。現場に駆けつけた糸村は、岩瀬が倒れていた場所に小さな折り鶴が落ちているのを見つける。

亡くなった氷室は生前、インサイダー情報を不正売買するダークウェブサイトの組織“土竜(もぐら)”を追っていたが、岩瀬は5年前、婚約者が被害に遭った通り魔殺人事件の犯人・沢村直哉(渋谷謙人)について調べ続けていた。沢村は通り魔事件の半年後、河原で焼死体となって発見されたのだが、岩瀬は遺体が沢村本人なのか疑念を抱いていたようだ。氷室と岩瀬が最近、連絡を取っていたこともあり、糸村たちは2人を襲った犯人が同じ人物で、その人物こそ土竜なのではないかとにらむ。

そんな中、科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)から衝撃の鑑定結果がもたらされる。折り鶴から思いもよらぬ人物の指紋が見つかったというのだ。そして、またしても大病院の院長・物部泰弘(高橋英樹)の存在に行き当たった。

刑事の死に端を発した複雑にからみあう事件の謎が、ついにすべて明らかになった。