安倍晋三元首相の国葬が27日、東京・日本武道館で行われた。NHKでは、午後1時40分から国葬の模様を伝える「ニュース『安倍元首相 国葬』関連」を特別編成した。

午後3時30分の終了予定を約1時間延長し、同4時26分まで放送。「『みんなのうた』はお休みにします」、「『すてきにハンドメイド』はEテレで29日(木)午後1時05分から放送します」と随時テロップを入れ、番組の変更を知らせた。

番組には糸井羊司アナウンサーが出演し、番組冒頭で、出席者や式次第など国葬の概要を説明。会場の前からの中継をはさみ、一般献花台に弔問客が長蛇の列を作る様子や国葬に反対する人々のデモの行進など、世論を二分した国葬直前の雰囲気を伝えた。

午後1時55分ごろ、安倍首相の遺骨を持った昭恵夫人が日本武道館の正面玄関前に到着すると、糸井アナは静かな口調で「黒い車が見えました。車が近づいてきました。遺族を乗せた車が到着した模様です」。葬儀委員長を務める岸田文雄首相が出迎える様子に触れつつ、昭恵夫人が車から降りると「昭恵夫人の姿が見えました。手には安倍元総理大臣の遺骨が納められた箱を手にしています」などと状況を説明した。

その後会場内のカメラに切り替わると、安倍首相の歩みを振り返る映像や、岸田首相、友人代表・菅義偉前首相らによる追悼の辞の様子などを放送。秋篠宮さまご夫妻をはじめとする皇族方、昭恵夫人ら遺族、参列した各国要人の献花の模様を政治部、社会部デスクの解説を交えて伝えた。