小芝風花(25)が28日、都内で行われた主演映画「貞子DX」(木村ひさし監督、10月28日公開)完成披露試写会で、サプライズで30体の貞子が出現し「うわぁ! こんなにいると楽しくなる。知らなかった」と笑った。

小芝は劇中でIQ200の天才大学院生・一条文華を演じた。“呪いのビデオ”を見た人が、24時間後に突然死する事件が全国各地で発生し、人気霊媒師のKenshin(池内博之)から事件の解明を挑まれるも「呪いなんてあり得ない」と断言する役どころだ。1998年(平10)の「リング」を皮切りに、今回で12作目となるジャパニーズホラーの代表作に主演できたことに「本当に、うれしい。いろいろな方がやられてきた、有名な作品にキャスティングしていただき、光栄」と喜びを口にした。

実はホラーが苦手で「リング」を幼い時に見た際は「トラウマでトイレに夜、1人で行けなくなった」という。今回の撮影中も「呪われないようにしなきゃ、と臨みました。現場は和気あいあいとしていたので除霊とか大丈夫そうでした」と胸を張った。そんな小芝だったが、場内に貞子が現れると「えっ…あっ」などと声を上げつつも、心のスイッチが入ったのか終始、笑っていた。一方、謎の協力者ハッカー感電ロイドを演じた黒羽麻璃央(29)は、30体の貞子出現に驚き「夢に出てくるよ」と苦笑した。

この日は客席をバックに、観客と写真を撮影した。「みんなで貞子になろう」を合言葉に、観客には白のドレスコードが出され、一部の観客には長髪のウィッグも配られ、完全に貞子になりきった観客もおり、客席中の貞子が小芝らを取り囲む、異様な様相を呈していた。