水谷豊が主演するテレビ朝日系連続ドラマ「相棒 21」(水曜午後9時)の初回が12日に放送され、平均世帯視聴率が17・3%(関東地区)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は9・8%だった。

今シーズンは寺脇康文演じる初代相棒の亀山薫が、約14年ぶりに“5代目相棒”として復帰。反町隆史が冠城亘役として相棒を務めた昨年放送の「相棒 20」初回も平均世帯視聴率15・2%と好発進だったが、その数字をさらに上回り、注目度の高さと、シリーズの人気を示す形となった。

同作は名推理で事件の謎を解き明かす警視庁特命係の杉下右京が、切れモノ過ぎるゆえに上層部からにらまれ、閑職に追いやられつつも、さまざまな事件解決に挑むシリーズ。

第1話では…。

南アジアのサルウィンで腐敗政府を倒した、アイシャ(サヘル・ローズ)という反政府運動のリーダーが親善目的で来日する。なぜかパーティーに招待された右京(水谷)が、興味本位で会場に向かうと、そこにはサルウィンに渡っていた元相棒の薫(寺脇)の姿があった。

パーティーには、鑓鞍兵衛(柄本明)や片山雛子(木村佳乃)といった政治家や、外務省幹部の厩谷(勝村政信)など要人が招かれていた。厩谷は外交通で、アイシャをサポートするミウ(宮澤エマ)らサルウィン側との関係も良好な人物。会場はお祝いムード一色だったが、そんな中、薫のスマホに不穏なメッセージが届く。それは「アイシャを殺さなければ、旅客機を墜落させる」という脅迫文だった。

該当の便には、薫の妻美和子(鈴木砂羽)が搭乗していた。到着までのリミットは4時間。右京と薫は、手分けして脅迫者を追跡するが、その直後、会場の一角で思いも寄らない事件が起こった。