俳優柊太朗(とうたろう=22)が、テレビ朝日系「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(日曜午前9時30分)に、イヌブラザー/犬塚翼役で出演している。全国放送の作品は初出演となり、出演発表会見時には、あまりの反響の大きさに携帯がダウンしたという。このほど、日刊スポーツのインタビューに応じ、作品への思いや夢などを語った。

変身後のイヌブラザーは、身長100センチ。しかし、インタビューで目の前にいる柊太朗は183センチと高身長だ。すっかり戦隊ファンの心をつかんでいるが、出演決定時はほっとした気持ちが一番強かったという。

「上京して約4年くらいたっていたので、焦っていました。出演が決まった時は、ホッとしたというのが率直な思いでしたね。最終オーディションから発表まで1週間ぐらい期間が空いて、もう生きている心地がしませんでした(笑い)。バイトもしていましたけど、全然身が入りませんでした」

柊太朗自身、元々戦隊モノのファンだった。5歳離れた弟がいることもあり、ファン歴は長い。一番好きなのは、デカレンジャーとマジレンジャーだという。

「僕は2000年生まれなんですけど、生まれる以前のレンジャーのおもちゃを持ってたりとか。弟が5歳差で離れてるんすけど、一緒に僕も見ていたので10年近く見ている気がします」

ずっと憧れていたヒーローに変身した時は、「めっちゃうれしかったです」と笑顔。大人気シリーズということもあり、反響は過去一だったという。

「反響の大きさは一番感じていますね。1話が放送された時はリアルタイムで見れたんですけど、『今これ、公共の電波で放送されているんだ』とか思っていました(笑い)。放送後には、僕の何げないツイートにもいろんな人が反応してくれたりとか。やっぱり戦隊って偉大なんだなと思いました」

具体的な反響の大きさを聞いた。

「僕自身、今作の記者会見が初めてメディアの前に出る機会でした。その記者会見が終わった瞬間、僕のSNSをフォローしてくれている地元の友達から、『すげえじゃん!』という連絡がきたり。LINEとかの連絡が一気に200件くらい来たんですよ。ツイッターとインスタの通知もすごい鳴りやまなくて、携帯がアツくなって落ちたんですよ。そのときに『うわーすげー!』って、より実感しましたね(笑い)」

そもそも芸能界入りのきっかけは、友人が番組に応募したことだった。その応募でオーディションを受け、結果ABEMAの恋愛リアリティー「恋する週末ホームステイ」に出演した。

「当時、学校でも恋愛リアリティーショーがすごくはやっていました。友達と一緒に見ていて、『かっこいいから出てみな』と言われて、応募されました(笑い)。番組出演時にSNSのフォロワーも増えて、モデルや広告のお仕事もしたいなと思って、上京を決意しました。友達には感謝ですね。自分の運命を変えられたので(笑い)」

その後、舞台を観劇し、演技の迫力に魅了され役者の道を志した。そして今は、昔憧れていたヒーローになった。ドンブラザーズを見ている子供たちにも、ある思いがあるという。

「僕も小さい頃からヒーローがいて、心にも、記憶にもすごく残っています。いつか『イヌブラザーがかっこよかったから、オーディションを受けました』っていう人が出てくれたらすごくうれしいですね」

将来は「現代では絶対にできない役職があるから」と、朝ドラや大河に出演したいという。ドンブラザーズで約1年間という長期間の撮影を経験できたことは、これからの大きな財産になりそうだ。憧れの俳優は同郷の大泉洋。今後の目標は”カメレオン俳優”になることだ。

「今後は、さまざまな形でメディアに露出していきたいなって思っています。地元の北海道でもお仕事がしたいですし、いろんな作品に出ている俳優になりたいです。自分の色もありつつ、その作品に溶け込めるような俳優に。個人的には、主役じゃないけど主役を引っ張れるような役がすごい好きです。何でも変身できるカメレオン俳優になれればいいですね(笑い)」

柊太朗がカメレオン俳優に向けて”アバターチェンジ”する。 【佐藤勝亮】