LDHのガールズユニット、iScream(アイスクリーム)が、23日、アルバム「i-Special Edition-」を発売した。4月に発売したファーストアルバム「i」の13曲に加えて、新曲「ホワイト・ラブ」など5曲を新録してバージョンアップ。同曲のミュージックビデオ(MV)もYouTubeで公開された。一歩ずつ進む3人の今に迫った。【聞き手=大友陽平】

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-初のアルバム「i」発売から7カ月。スペシャルエディションが発売された

YUNA(18) 「i」に比べてよりスペシャルになったというのはもちろん、デビューから、今の自分たちまでをより感じていただけるような、歴史をたどれるアルバムになっています。

RUI(19) これまでジャケット写真はイラストで、今回初めて自分たちの写真になりました。全部緑で、レトロな感じのビジュアルで、インパクトもあると思うので、私たち的にはすごくお気に入りです。

HINATA(18) 8月に初めて行った初の有観客単独ライブの映像も、DVDとして付きます。歌も、ダンスも、いろんな面で楽しんでいただけるアルバムになっています。

-MVも公開された新曲「ホワイト・ラブ」はどんな曲?

HINATA iScreamにとって初めてのウインターソングです。歌詞は初々しい恋が、ゆっくり降り積もる雪に似ていると例えて書いてくださっていて、日常で感じる幸せだったり、当たり前に思ってたことが幸せだったんだと気付くような楽曲になっています。ほんのちょっとの幸せを大切にできる感情を持っていただけたらと思いますし、物語の始めの1ページのような楽曲になっているので、皆さんも清らかな気持ちになっていただきたいです!

YUNA 今回は踊らないバラードになっているので、より聞き手の皆さんに伝わりやすいように、シンプルなMVになりました。私たちはピンクの衣装ですが、後ろは白1色で、いろいろな想像ができると思いますし、想像力を豊かにするMVになっているので、見てくださる方それぞれで捉え方も違って、おもしろいんと思います。シンプルな分、私たちにフォーカスがいっているので、表情や手先まで丁寧に撮影したので、そこも見てほしいポイントの1つです。

-他に新録される「夢色Tear Drops」はどんな曲?

RUI R&B調でメローな楽曲になっていて、大人っぽいです。元々「i」にはポップだったり、ダンスチューンがたくさん入っていて、「THE iScream」的な、歌って踊る感じのアルバムだったんですけど、そこに夢の中にいるような気分になれる、ゆったりとしたテンポの大人っぽい楽曲が入ることによって、デビューからの成長や、ちょっと大人っぽくなった部分を見ていただけるような、キーになる楽曲です。

-アカペラでの「X’mas A Cappella Medley」も収録

HINATA YUNAを筆頭に、tiktokでずっと自分たちで考えてきたアカペラを入れられるのは、ファンの方からも声も届いていたので、素直にうれしいです。自分たちの声だけが皆さんの耳に届くということで緊張感を持ちながら練習して、レコーディングもそれぞれが違うブースに入って目を合わせない状態で歌うということに挑戦しました。自分たちにとっても、また一歩成長することにつながりました。

-クリスマスの思い出や理想のクリスマスは?

RUI せっかくクリスマスアカペラを入れられるので、皆さんに向けて歌いたいです! 個人的には、ホワイトクリスマス経験してみたい! 去年までは雪について、自分がなぜか冷めていて…(笑い)。今年は全力で雪だるまとか作りたい! って思うんです。とにかく雪を感じたい!

HINATA クリスマスは家族と家でケーキを食べたりすることが多くて、あまり外で過ごしたことがないので、夜景が見えるところで、すてきなご飯を外に食べにいってみたいな…(笑い)。ちょっとお上品なご飯を食べてみたいです!

YUNA 小さい時、25日の朝、起きたら何かがある! というのがすごく好きだったので…。今年はお母さんに送ってもらいます(笑い)

2人 私たちで、何か持って行くようにしようか?(笑い)

-今年1年を振り返って

YUNA 昨年は、デビューしてガムシャラに突っ走って、初めてのことを吸収して…という感じだったんですけど、今年はいろいろなライブやリリースイベント、オンラインサイン会など、ファンの方々と触れ合う機会がたくさんあって、いろいろ学んだり、経験する年だったなと思います。アーティストとしての意義を感じられた1年でした。

RUI 人との関わりだったり、ファンの方との関わりがすごく親密にできた1年だったと思います。アルバムをはじめ、シングルもリリースさせていただいていて、iScreamの輪を少しずつ、少しずつ広めていけた1年だったと思います。来年以降につながる基盤になったというか、1年でコツコツと積み上げてきた小さなことが、これからの糧になるような気がしています。

HINATA 初めて単独ライブをさせていただいたり、一歩ずつ着実に自分たちがやりたいことをかなえられていると思っています。2人も言っているように、皆さんと会って直接皆さんに愛を伝えられたということが、1番大きな進展だったと思います。

-来年はどんな年に?

RUI ラストティーンだからこそ、10代だから出るエネルギーがにじみ出てくる歌への感情だったり、一生懸命もがいてる感じのフレッシュなものを出していきたいと思います。ファンの皆さんも、同年代で同じように年を重ねて大人に成長していってる女の子や男の子がたくさんいるので、みんなと1つの夢をかなえたり、励まし合える関係は変わらずにいきたいです。iScreamでもっともっと羽ばたいていきたいです。

YUNA 20歳の誕生日を迎える時(24年3月)に、『10代最高だった!』って言って終えられるようにしたいです。19歳だから無理やり何かをするというよりは、今自分がしたいことだったり、iScreamとしての目標を、そのまま素直に受け取って頑張っていくというのが目標の1つです。夢や目標に大きく一歩近づく、かなえる年にできたらいいなと思います。

HINATA 私も高校生ではなくなるので、もっとできることも広がると思いますし、自分が考えなきゃいけないこともたくさん増えると思います。女性としても、アーティストとしても、1つ成長できる年になればいいと思っているので、自分の発言や行動にちゃんと責任を持てる、すてきな大人の一歩を踏み出したいと思います。

-改めて、今回のアルバムを通じてのメッセージを

HINATA この冬、皆さんの気持ちに寄り添える楽曲が1曲は入っていると思いますし、新曲もこの季節にぴったり! アカペラで耳が気持ちよくなる感覚も皆さんと共有したいです。皆さんに愛していただけるアルバムになればいいなと思います。

YUNA コロナなどいろいろなことがありますが、そんなことも何でもなかったと振り返られるように、清らかな心になってほしいという思いを込めてアカペラもレコーディングしました。アルバムの最後はそういう気持ちで、楽しんでいただければすごくうれしいです。

RUI このアルバムが皆さんにとって、私たちからのクリスマスプレゼントになればと思いますし、この冬、1番聞いたアルバムとか、1番聞いた冬ソングは「ホワイト・ラブ」と、冬の定番曲としてたくさんの方に浸透して広まるきっかけになればいいなと思います。

 

◆iScream(アイスクリーム) 18年開催の「LDH Presents THE GIRLS AUDITION」で応募総数約1万人の中からグランプリのRUI(ルイ=2003年11月4日、愛知県生まれ)と、ファイナリストのHINATA(ヒナタ=2004年8月27日、宮城県生まれ)、YUNA(ユナ=2004年3月6日、大阪府生まれ)で19年に結成の3人組。高い歌唱力とダンスを武器に、21年6月、EP「Maybe…YES」でデビュー。今年1月に発表したMISIAのカバー曲「つつみ込むように…」のMVや関連動画はYouTube再生回数が450万回超え。グループ名は「アイ=愛」を「スクリーム=叫ぶ」の意。