英王室のウィリアム皇太子夫妻が外遊で米国を訪問中の1日、ネットフリックスが、ヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻のドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」の予告編を公開した。全6回に渡る同番組では、王室での知られざる生活が明かされる。米ニューヨーク・ポスト紙は、8日から配信がスタートすると報じている。

夫妻のプライベートな生活を撮影した白黒写真で構成された予告編では、「閉ざされた扉の向こうで何が起きているのか誰にも見えない」と語るヘンリー王子のナレーションが入っている他、目を拭うメーガン妃の姿もある。また、「家族を守るために、できることはすべてやらなければならなかった」と話すヘンリー王子のインタビュー映像もあり、最後は「これほど高い賭けなら、私たちの物語は私たちから聞くのが、より理にかなってない?」と話すメーガン妃の映像で締めくくられている。

予告編には確執が取り沙汰される兄ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃夫妻の姿も映されており、兄夫妻についても何かが語られているとみられる。しかし、皇太子夫妻が11月30日からエリザベス女王亡き後初となる外遊をスタートさせたタイミングで予告編が公開されたことは、今後物議を醸しそうだ。

2020年に王室を離脱して米カリフォルニア州に移住したヘンリー夫妻は、米CBSテレビのインタビューで王室で人種差別発言を受けたことを告白しており、番組でも王室内での差別問題が明かされている可能性が取りざたされている。一方で、長年エリザベス女王の側近を務め、女王亡きあとも王室の要職に就いていた幹部がバッキンガム宮殿で行われたレセプションでゲストの黒人女性に対して差別的な発言を行い、辞任する騒動も起きており、夫妻の過去の主張に世間の関心が集まっている。

夫妻は王室離脱後にネットフリックスと複数年の大型契約を結んだことが報じられており、契約金は1億5000万ドル(約210億円)だともうわさされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)