11月30日から3日間の日程で訪米中の英国のウィリアム皇太子(40)とキャサリン皇太子妃(40)夫妻が、最終日となった2日に米マサチューセッツ州ボストンで開催された自身が設立した環境賞アースショット賞の第2回授賞式に出席した。

MGMミュージックホールで行われた授賞式には、米歌手ビリー・アイリッシュや米映画「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞した英俳優ラミ・マレック、サッカー元イングランド代表のデビッド・ベッカム氏ら豪華セレブも出席した。

地球が直面する危機的な環境問題に対する革新的な解決策を見つけ、今後10年で解決につなげることを目的とした賞であるため、出席者はドレスやスーツを新調せずに環境に配慮した持続可能なファッションの着用が求められており、キャサリン皇太子妃も英国のファッションレンタルサイトHURRで借りたドレスで登場。鮮やかなグリーンの肩が大きく開いたタイトなドレスに、ダイアナ元妃が所有していたエメラルドとダイヤモンドのチョーカーを合わせたエコなルックスでひと際注目を集めた。

ウィリアム皇太子は授賞式に先立ち、市内でバイデン米大統領とも会見するなどエリザベス女王の死去後初となる外遊で王位継承第1位となった存在感をアピールしていた一方、市民の一部からは警備のための交通規制に不満が出ており、「我々は歓迎していない」とブーイングを受けていたことも伝えられている。

また、夫妻の米国訪問に合わせて弟ヘンリー王子とメーガン妃夫妻が王室での生活を明かすネットフリックスのドキュメンタリーの予告編が公開されたことも大きな波紋を呼んでおり、兄弟の全面対決だとの声も上がっている。

ウィリアム皇太子夫妻は、米国に移住したヘンリー王子夫妻と訪米中に面会するのではないかとのうわさもあったが、4人が顔を合わせることはなかったようだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)