トランプ前米大統領の側近で、ソーシャルメディアGETTR(ゲッター)の創設者としても知られるジェイソン・ミラー氏が、英国のヘンリー王子(38)の妻メーガン妃(41)の2024年米大統領選出馬の可能性について言及した。英エクスプレス紙の取材に応じたミラー氏は、米動画配信大手ネットフリックスで先週公開された夫妻のドキュメンタリー番組について、「非常に恥ずかしい」と酷評した一方で、それは政治的野心の始まりになる可能性があると述べた。

過去2回のトランプ氏の大統領選出馬で重要な役割を果たしたミラー氏は、現在の民主党のベンチは人材不足で、バイデン大統領の再選を望まない人たちにとって、メーガン妃は「ワイルドカード」になりえるとの考えを示した。エリザベス女王を侮辱するようなシーンなどもあったことから英国では怒りを引き起こしたドキュメンタリーだが、米国でははるかに良く受け入れられていると語り、政界進出もなきにしもあらずだと警告した。

同氏は、メーガン妃を「ハリウッドのC級女優」と呼び、ヘンリー王子と共に君主制を侮辱しているのは、「拝金主義やナルシシズム、現代社会の悲しい反映を見ているよう」とも述べている。

ヘンリー王子と共に英王室を離脱して米国に移住したメーガン妃を巡っては、これまでも大統領選出馬の可能性が度々メディアで取り上げられてきた。夫妻の暴露本を執筆した王室作家も、メーガン妃の目標は米大統領と語るなど、政治的野心があることも伝えられている。ドキュメンタリーを巡ってチャールズ国王から称号を剥奪されることがあれば、政界進出が一気に現実味を帯びてくるかもしれない。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)