2022年は映画やドラマ5本に主演し、活躍が続いた女優小芝風花(25)。23年も主演映画「レディ加賀」(雑賀俊朗監督)の公開が秋に控える中、22年を振り返り、23年の抱負などを語った。

公開を待つ「レディ加賀」は、加賀温泉を舞台に、若おかみたちが温泉街を盛り上げるために奮闘するストーリー。石川・加賀市内を中心にロケを行い、旅館に泊まり込んで撮影した。おかみを演じる若手キャストたちと、温泉街ならではの“裸の付き合い”も経験し「毎日温泉に入ってました。撮影が終わって温泉に行くと、大体共演者の方が入っていて。露天風呂でその日の撮影について話したり、みんなでサウナに入ったり」。サウナデビューも果たし、心身ともにリラックス状態になる「整う」については「『ぼわ~んと回る』と聞いていたけど、本当に回って。これか!ってなりました」と笑った。

小芝は劇中で本格的なタップダンスに挑戦する。デビュー前はフィギュアスケートに打ち込んでいたが、同じダンスでも全くの別物といい「フィギュアはジャンプがあって、姿勢も上に見せるイメージだけど、タップは下。振りも(癖で)上にいっちゃうので、足が上がらなくなってしまう。だから音が鳴らなくて」と苦労を明かす。

自宅にベニヤ板と吸音材を設置し、約9カ月タップを猛特訓。少しずつの成長がうれしく「自分の足からこんなにいろんな音が鳴るんだと。小さかった音が、だんだん聞こえるようになったり。すごく楽しかったです」と語った。

近年は主演女優としてのイメージがすっかり定着したが、昨年10月期の日本テレビ系ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」「invert 城塚翡翠 倒叙集」では、清原果耶(20)演じる霊媒師の主人公を公私にわたりサポートする役どころを好演。助演の立ち位置でも印象を残し「お芝居の幅を広げるためにも、主演やヒロインに限らずいろんな役ができたらいいなと思っていました」と話す。

これまで共演者は年上が多かっただけに、清原との共演は新鮮で「自分が主演させていただくたびに、周りの人の力ってすごいなと思っていたので、少しでも果耶ちゃんがやりやすい現場になったらいいな、気軽に話せる相手でありたいなと。そういう感覚で現場にいました」。コミカルな芝居も多く、清原の頭を豪快にはたくシーンでは「あんなにかわいい、かれんな女の子をバーンとしばいて(笑い)。そんな役なかなかなかったです」と振り返った。

今年も多忙が予想されるが、「体をいたわりながら、元気に仕事がしたいです」と健康第一を心がける。あでやかな振り袖姿を披露し、表情も一段と大人っぽくなった。将来の結婚については「いつか」としつつ、「できたらいいな、子どもに恵まれたらいいなと思います」とほほ笑んだ。