橋本環奈(23)が26日、東京ドームシティホールで行われた映画「湯道」(鈴木雅之監督、2月23日公開)完成披露舞台あいさつに登壇。司会の軽部真一アナウンサーから、年末のNHK紅白歌合戦の司会を大絶賛された揚げ句「うちのアナウンサーになって欲しい」と熱烈オファー? まで受けて、恐縮した。

橋本は劇中で、主演の生田斗真(38)演じる建築家の三浦史朗、濱田岳(34)が演じた史朗の弟悟朗が営む「まるきん温泉」の「まるきん温泉」の看板娘・秋山いづみを演じた。

トークの中で、入浴シーンに話が及ぶと、橋本は「私、1回だけですよね。最後になって、みんな入る、みたいな時だけ」と口にした。軽くネタバレになっており、軽部アナから突っ込まれると「ちょっと、顔色うかがっちゃいました」と苦笑した。

すると、生田から「大丈夫だから。紅白の司会だから、そんな変なことは言わない。すごかったよね」と突っ込みが入った。

橋本が「やめてください!」と照れると、軽部アナは「すごかった。本当に素晴らしかった。うちのアナウンサーになって欲しい…本当に。見てました。お見事でした」と大絶賛。これには橋本も「いやいや、いや…本当に」と絶句? していた。

「湯道」は、米アカデミー賞外国映画賞を受賞した、08年の「おくりびと」の脚本を手掛け、くまモンの生みの親でもある小山薫堂氏が、日本人が日常の習慣として疑わない入浴を茶道、華道、書道に並ぶ日本文化へと昇華させるべく、15年から風呂について精神や様式を突き詰める新たな道「湯道」を提唱。20年には一般社団法人湯道文化振興会を設立した。そんな同氏が完全オリジナル脚本を手掛け、映画化した。

この日は、横山正役の小日向文世(69)「まるきん温泉」の客・小林良子役の天童よしみ、客の竜太役のクリス・ハート(38)、横山の娘・舞香役の生見愛瑠(20)湯道の家元の内弟子・梶斎秋役の窪田正孝(34)湯道の家元・二之湯薫明役の角野卓造(74)も当男した。

◆「湯道」亡き父が残した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗(生田斗真)。帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗(濱田岳)に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。実家を飛び出した史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。そんなある日、ボイラー室でのボヤ騒ぎに巻き込まれた悟朗が入院し、史朗は銭湯で働く、いづみ(橋本環奈)の助言もあり、悟朗の代わりに仕方なく店主として数日間を過ごし、不慣れな湯沸かしに汗を流す。客の1人の郵便局員・横山正(小日向文世)は「お風呂について深く顧みる」という「湯道」の世界にみせられ日々、湯道会館で家元から入浴の所作を学び、定年後は退職金で家の風呂をひのき風呂にするという夢を抱く、家族には言い出せず「まるきん温泉」に通っていた。そんな客の姿を目の当たりにした史朗の中で、凝り固まった何かが徐々に解けていく。