6月9、30日に前・後編と2部作で公開されるアニメ映画「劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos」(高橋知也監督)の主題歌を、Daoko(25)が担当することが31日、配給の東映から発表された。

書き下ろしの主題歌「月の花」の作詞をし、歌唱する。

Daokoは幼少期から、漫画家・武内直子氏の漫画を原作に、1992年(平4)にテレビ朝日系でアニメが放送された「美少女戦士セーラームーン」の世界観に魅了された、作品の大ファンだ。主題歌の依頼を受け「セーラームーンを初めて見た時に、気高く美しいセーラー戦士たちに目を奪われたことを今でも覚えています。とくに変身シーンのときめきは鮮烈で、今見てもドキドキします。そんな心ひかれ続けている作品のオファーをいただき、聞いたときはうれしくて取り乱しました」とコメントした。

「月の花」についても「楽曲制作では、何度も原作やアニメを見返し、より世界観を深くインプットしながら進めました。乙女のはかなさと美しさを兼ね備えつつも、強く気高いセーラー戦士たちを体現するような楽曲に仕上がっていると思います」という自信作。「映画公開が一ファンとして、心から楽しみです! 一緒にわくわくしながら待ちましょう!! 劇場で皆様に『月の花』を聞いていただけることを心待ちにしております」と作品への期待感も口にした。

また、本ビジュアルと予告も解禁された。「劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos」で描かれるのは、シリーズ最終章となるシャドウ・ギャラクティカ編。新たなる敵シャドウ・ギャラクティカが出現し、次々と仲間が狙われ、セーラームーンたちは再び戦いに身を投じていく。最強の敵を前に、孤独に打ちのめられそうになりながらも、顔を上げて前に進んでいき、何のために戦うのか、自らに課せられた使命と葛藤しながらも立ち向かっていく。強く美しいセーラー戦士たちの最後の物語となる。

本ビジュアルでは、愛する人たちを失い、その過酷な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、まっすぐに愛する人や仲間たちのため突き進む、りりしく美しいエターナルセーラームーン(声=三石琴乃)が描かれた。背後には、セーラー戦士の力の源であるセーラー・クリスタルを手に収め、不敵な笑みを浮かべ迫りくるセーラーギャラクシア(林原めぐみ)の姿も描かれ、ふたりの壮絶な戦いを予感させる。そして物語のカギを握る火球皇女(水樹奈々)とセーラースターライツも集結し、彼女たちがどのような物語を紡ぐのか期待が高まるビジュアルとなった。

予告映像では、迫りくるセーラーギャラクシアの恐怖、そして過酷な運命へと立ち向かうエターナルセーラームーンが描かれた。銀河征服をもくろみ、セーラームーンの持つ銀河一の力「シルバー・ムーン・クリスタル」をも奪おうとするギャラクシアは、仲間を一人ずつ奪いセーラームーンを追い詰めていく。不安を感じながらも“未来”のため、“仲間”のために、それでも前へと進んでいくセーラームーンが描かれた。

◆Daoko(だをこ)1997年(平9)3月4日、東京都生まれ。12年、15歳の時に動画サイトへの楽曲投稿で注目を集め、15年にメジャーデビュー。米津玄師師との「打上花火」、岡村靖幸との「ステップアップLOVE」など、実力派アーティストとの共作も行いつつ、ポエトリーリーディング、美麗なコーラスワーク、ラップを絶妙なバランスで織り交ぜたドリーミーな世界観で、国内外で注目を集めている。

◆「美少女戦士セーラームーン」は、91年から97年まで少女漫画誌「なかよし」(講談社)で連載。かわいらしくポップなビジュアルと、セーラームーンこと月野うさぎら運命に導かれた女の子たちが、華麗に変身して戦う愛と正義の物語が、連載開始当初から圧倒的な人気を獲得。単行本の世界累計発行部数は4600万部(紙、電子合計)にのぼり、当時の女の子たちを夢中にさせ、社会現象を巻き起こした。92年からはテレビアニメの放送もスタートし、97年に放送が終了した後も、40カ国以上の国で放送。12年にはファンの声に押されるようにプロジェクトが再始動し、14年からは、新シリーズとしてアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」がスタート。21年には25年ぶりとなる劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」が公開された。