真木よう子(40)が、韓国のポン・ジュノ監督(53)の米アカデミー賞4冠映画を舞台化する「パラサイト」(6月5日~7月2日まで東京・THEATER MILANO-Za、同7日~17日まで大阪・新歌舞伎座)に出演することが7日、分かった。
真木は、高台の豪邸で暮らす永井家の妻・千代子を演じる。古田新太(57)宮沢氷魚(28)伊藤沙莉(28)江口のりこ(42)が演じる、トタン屋根の集落に住み靴作りで生計を立てる、金田家が寄生していく一家の“奥様”の役どころだ。山内圭哉(51)が実業家として成功しつつある永井家の主人・慎太郎、恒松祐里(24)が、娘の繭子を演じる。キムラ緑子(61)が一家の家政婦・安田玉子を、みのすけ(57)が、舞台オリジナルキャラクターを演じる。台本・演出は脚本・演出家の鄭義信氏(65)が務める。
俳優陣は、コメントを発表した。
真木よう子 まずは映画「パラサイト」を日本で舞台化する企画自体にびっくりし、自分が参加させていただけることにダブルでびっくりしています。素晴らしい原作を前にプレッシャーはありますが、古田さんを筆頭に“愉快な仲間たち”がそろい、今から稽古場が楽しみで仕方ありません。鄭さんとは映画「焼肉ドラゴン」(18年)以来。撮影現場では優しい監督でしたが、風のウワサで聞くと舞台の稽古場では厳しく、“鬼の演出家”だとか(笑い)。こうして舞台でもご一緒できることに喜びを感じています。原作の良さを生かしながら”日本版”に置き換えられた、オリジナリティーあふれる舞台。素晴らしい作品となるよう、私も尽力したいと思っております。
キムラ緑子 「あの衝撃作を舞台化するなんて、ウソでしょう!?」という驚きと共に、「どう立ち上げていくのか知りたい」という好奇心がムクムクと込み上げ、私自身が心から「見たい!」と思う舞台に参加させていただきます。富める者と貧しい者が二極化し、お金があるところにさまざまな人間が呼び寄せられ、パラサイトしていく--今の日本にも響くテーマを内包した作品をライブ空間で見せるために、どうしたらいいか想像つきません。道のりの遠さを思うと「見る側に回ればよかったなあ」と弱気になります(笑い)。やると決めたからには、思いきりぶつかっていこうと思っております!
みのすけ 同世代である古田新太さんとの共演は、僕が所属する劇団「ナイロン100℃」にゲスト出演してもらった「下北ビートニクス」(96年)以来、なんと27年ぶり! そして映像で共演してきた方も多い座組みで、この豪華メンバーに加えていただき、まずはうれしい気持ちでいっぱいです。そして初期作品から拝見し、これまで何作もご一緒している大好きな鄭さんの舞台に出られることにも、大きな喜びがあります。今回演じる役は、精神的にも体力的にもギリギリですが(笑い)鄭さんが「みのすけならできる」と思ってくださったからには、その期待に大いに応え、面白い作品になるよう頑張ります。どうぞご期待ください。
山内圭哉 実は初めて『パラサイト』を見た時、「これを戯曲化したら面白いだろうな」と思いながら見たんです。でもまさか日本で上演するなんて、そして自分が参加できる日が来るなんて、想像だにしていませんでした。信頼する方ばかりが並ぶ座組みで、しかも、長年仲良くさせてもらっている古田さんとは、30年ぶりの共演。お互いなかなかに老いてから再びご一緒できることに、月日の流れを感じます(笑い)。常に弱者からの視点を描いてきた鄭さんの手によって、必ずや、普遍的な物語であることを確認していただけるでしょう。「映画の方が絶対面白いちゃうん?」と思う方にこそ、見ていただければと思います。
恒松祐里 すごい原作映画の舞台化、そして大先輩が並ぶビッグな作品で、うれしくワクワクする気持ちと緊張する気持ち、両方がこみ上げています。人間の根っこにある感情を情熱的に描き、見るものの心を揺さぶり、燃え上がらせる、鄭義信さんの作品に初めて参加させていただくことにも、とにかくドキドキしています。私が演じる裕福な家庭の女の子は、物質的な豊かさはあっても、世間を知らない普通の女子高生。若さゆえに胸に秘めた「誰かに認めてほしい」と思う気持ち、彼女のピュアな部分を大切に、まずは戯曲として心新たに、真剣に向き合っていきたいと思っております。
◆「パラサイト」 堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。一方対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が…金田家は永井家に、次第に寄生していく。



