元プロボクサーの演歌歌手山崎ていじ(65)が7日、三重・鈴鹿市の椿大神社(つばきおおかみやしろ)で、22日に発売するシングル「追憶-北の駅-」のヒット祈願をおこなった。同曲は、別れに直面した女性のつらさ悲しさ未練心を、男目線で表現した本格的バラード作品。

椿大神社は日本最古の神社の1つといわれ、境内内の細女本宮椿岸神社(うずめほんぐうつばききしじんじゃ)は芸能上達や縁結びを願う人たちに深く信仰されている。

趣味が寺社めぐりの山崎。自宅周辺や旅先では、寺社を見つけてはほぼ毎日参拝をおこなっているという。この日も真剣な表情と緊張感をもって祈願に臨んだ。最後に御札を手渡されると、ほっとした表情に戻って新曲への意気込みを語った。

「この椿大神社は、僕が39歳で念願のCDデビューを果たした時に訪れた場所です。当時、CDが出来上がって、さあ、キャンペーンだ! と思っても歌わせてもらえる場所がほとんどなかったんです。厳しい現実を見せられていたのですが、この神社の敷地内にある結婚式場のマネジャーの方がかつて音楽の仕事をしていて、歌わせてもらえるカラオケの店をいくつか紹介していただいたんです。そうしたら、ここを拠点にファンが広がっていき、歌える場所もどんどん増えていきました。そんな思い出の地で節目となる20枚目のシングルのヒットを祈願できたことがとてもうれしいです」と語った。

さらに「新曲はとてもドラマチックなバラードです。バラードですので派手さはないかもしれませんが、聴けば聴くほど味わいが伝わる仕上がりになっていると思います。まさにボディーブローのようにジワジワと効いていく必殺パンチみたいな楽曲です(笑い)。20枚目の節目にふさわしい濃厚な作品にとても感謝しています。今日はファンの方も駆けつけてくれてみなさんとともにご祈祷(きとう)できました。今までで一番うれしいヒット祈願になりました。コロナもまだまだ油断できない状況ですが、この曲が少しでも皆さんの楽しみのひとつになれることを目標に今年は全国をたくさん周りたいです」。