歌手小林旭(84)が7日のNHK音楽番組「うたコン」に生出演した。84歳でなお迫力の歌声で代表曲「熱き心に」などを熱唱し、「小林旭」がツイッターのトレンド入りした。

この日は生誕86年を迎えた作詞家の阿久悠さん(07年死去)を特集。小林はトップバッターで阿久さん作詞、大滝詠一さん作曲の「熱き心に」を、バンドをバックに高らかに歌い上げた。歌唱後は、司会の谷原章介から阿久さんの思い出を聞かれると「この歌を頂戴したので、僕の歌の世界がガラッと変わったことは事実ですね。スケールのデカい歌いただいて、うれしかったですよ」と振り返った。

小林は番組ラストにも再び登場。60歳以上、年の離れたアイドルグループOCHA NORMAの米村姫良々(18)北原もも(16)窪田七海(18)とのトークに臨んだ。窪田から「私の父が小林旭さんをマイトガイと言われていた、とを聞いていたので、今回いっしょに出演できると聞いた時に、すぐに報告したら、とても喜んでいました。今、このオーラと迫力に圧倒されています」と話しかけられ、小林は照れ笑い。「お父さんおいくつですか」と尋ねたが、窪田からは「お父さん、年齢きちんと分からないんですけど。よく言われるのは28と言われるんですけど、私の予想では60くらいかな」とやや天然の答えが返されたが、「ふた回りくらい下なんでしょうね。僕はおじいちゃんで、お孫さんみたいなもんですね」と優しく語りかけた。

その後は、トリとして自身の作詞曲「がんばれ若僧」を披露。「青春時代のきらめいたころの思い出を放り込んで、こんな風になったらいいな、今の若い人もっとはっきりやってくれ、というので、書いてみました」と歌詞を説明すると、再び力強い歌声で歌った。間奏では「人生なんて、しょせん一度きりしかない、息をしているうちに、しっかり思ったことをやっていこうよ」とエールも。谷原は「今夜は小林旭さんに始まり、小林旭さんに締めていただきました。もうやりたいこと、思いっきりやりましょう」と元気づけられた様子を見せた。