明石家さんま(67)が19日放送のニッポン放送オールナイトニッポン55周年記念「明石家さんまのオールナイトニッポン(ANN)」(午後7時)に生出演し、ゲストの笑福亭鶴瓶(71)とともに「開○ン」「出入り禁止(出禁)」の歴史を振り返った。

鶴瓶を「兄さん」と呼ぶさんまは、トークの中で「兄さんは普通じゃない」と断言。「何で普通やないの」と聞かれると、さんまは「兄さん、すごいで。若いときに、相撲取りが手形押しているから、オレ、チン拓、押したろ言うて、サインにチン拓、押してましたよね」と振り返った。鶴瓶はしぶしぶ認めつつ「ホンマにそうやってもな、70(歳)にもなって、そんなこと言われるか」とボヤいた。

さらに2人は、泥酔した鶴瓶が下半身を“ポロリ“した03年の「FNS27時間テレビ」を回想。鶴瓶は「27時間テレビ事件、よう言われる」と話すと「その前に2時間ぐらい(時間が)押したんよ、お前と中居(正広)が。だから(出番が)早よ来えへんし、村人と飲んでて、村人と仲良くなるやんか。寝るわ、言うて、ココリコが寝てくださいと言って寝たんよ」と、スタジオの進行が遅れたことを理由にした。

鶴瓶は「乱れたんやな、着物が」と取り繕ったが、さんまは「いやいや、乱したんやんか、自分で」とツッコミ。ただ、さんまは「あれは中居が悪い。そういうフリをしよったんですよ。ココリコも悪かった。そうさそう、さそうという流れが。こいつら悪いフリしとるな(と思った)」とフォローした。

鶴瓶は「その前に2時間押したことが…思いっきり飲んでるからフラフラやん」と重ねて自己弁護したが、さんまからすかさず「うそ寝でしょ」と返され、「ちょっと待って、なんでそんな、全部分かるの?」と苦笑い。さんまは笑いながらも「プロやからね、兄さんは。オレはあの時、兄さんすごいと思った。次の新聞たたかれたりいろいろ言われたけど、芸人として流れ上、ああして当然」と鶴瓶を擁護した。鶴瓶も「(さんまも)兄さん悪うない悪うないって、何辺も見たわ。あの時は涙したな」と当時を振り返り、感謝した。

さんまはさらに、「テレビ東京の噴水でコイ踏んだやつも、兄さん悪うないわ。ただ、テレビ東京のその時の会長がかわいがっていたコイね」と、75年に鶴瓶がテレ東付近のコイを踏んで死なせてしまい同局を「出禁」となったできごとを持ち出した。「あれ酔ってたの?」と聞かれた鶴瓶は「酔うてた」と認め「後で埋めた。墓作るわ、って言ってもらいに行って」と回想した。

ここでさんまは、「オレがテレビ東京さんともめた時期と同時期なんですよ」と話題に出すと、鶴瓶は「おまえもよう、もめてるなあ」と苦笑い。さんまは「テレビ東京一生出えへんぞ、って行ったら,『鶴瓶さんもそうなんですよ』って。鶴瓶兄さんもスタッフともめたか、と思ったら、『コイ踏んじゃって』。え?( となった)」と当時の驚きを思い出しながら、「でもこうして、生き残ってきたじゃないですか、我々。それだけすごいんですよ。ひとつのテレビ局に出さないって言われて、今日こうしてニッポン放送のスタジオで」と感慨深げ。鶴瓶も「ニッポン放送のオールナイトニッポンって夢だった」としみじみ語った。