“エビケン”の愛称で知られるダンスパフォーマー蛯名健一(48)が、今月22、23日に8年ぶりの東京公演「I’M A SHOWMAN」を行った。このほど本紙の取材に応じ、今後の目標も語った。

13年に米NBCのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で優勝して、賞金100万ドル(当時約1億円)を獲得するなど、日本人として唯一の経験を持つレジェンドだ。今回の公演でも、ステージ上と後ろのスクリーンに事前撮影した自身を映し出してシンクロ共演するなど、迫力のパフォーマンスを披露。途中15分の休憩をはさんだが、約2時間のステージは1人で踊りきり「僕も、もう48歳だから体力的にしんどい(笑い)。コロナ禍で海外公演も止まっていたけど、やっぱりお客さんの前で踊るのは楽しいですね」と笑顔で振り返った。

ダンスを始めたのは、20歳の時にアメリカに語学留学したことがきっかけだったという。

「ダンスパーティーに行って、周りが踊るのを見ていたら『次はお前の番だ』と言われて踊ったら、すごく盛り上がったんです。それまでは高校生の時に、軽いステップを教わったくらいだったんですけどね」

それからというもの、ダンスにどんどんのめり込んでいった。

「26、27歳くらいでプロとして食べていけるようになりました。1年間の語学留学のつもりが、20年間もアメリカに住んでしまい、40歳になった時に日本に帰ってきました」。

今後の目標は、自身のパフォーマンス形式を、さらに広めていくことだ。

「日本ではコンプライアンスもあって、攻めた内容のショーはなかなかできないけど、エッジの効いた踊りを披露していきたいです」【小谷野俊哉】

◆蛯名健一(えびな・けんいち)1974年(昭49)5月25日、川崎市生まれ。94年(平6)に米国の大学に語学留学。06、07年にニューヨーク・アポロシアター「アポロ・アマチュア・ナイト」で優勝。13年に米NBCのオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」で優勝して、賞金100万ドルを獲得。160センチ。58キロ。