米歌手レディー・ガガ(36)が、2021年に起きた愛犬誘拐事件の報奨金を巡り、犯人グループの1人から「未払い」で訴えられた。ガガの愛犬であるフレンチブルドッグ3匹を散歩させていたドッグウォーカーが銃撃され、逃げた1匹を除く2匹を連れ去る事件が起きた後、ガガは無事に返還してくれさえすれば50万ドル(約6500万円)の報奨金を支払うと発表。その後、犯人グループの一味だった女性が、2匹を警察署に届けてガガの元に返した。

愛犬が無事に戻った後もガガは約束の報奨金を支払っていないとし、誘拐容疑で逮捕された5人のうちのジェニファー・マクブライド被告が150万ドル(約1億9500万円)の損害賠償を求める訴えを起こしたと複数のメディアが伝えている。

同被告の弁護士は、ガガは安全に返却されれば「何も聞かない」としており、支払われなかったことは契約違反で虚偽の約束による詐欺だと主張。例え犯行グループの一員であっても、約束された報奨金を受け取る権利があるとしている。

同被告は事件に関与していたことを認め、2年の執行猶予を言い渡されている。撃たれたドッグウォーカーは重傷だったが、一命はとりとめている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)