米歌手マドンナ(64)の兄アンソニー・チッコーネさんが死去したことが明らかになった。66歳だった。マドンナの妹メラニーさんの夫でミュージシャンのジョー・ヘンリーが先月25日にインスタグラムで「昨夜この地上を去った」と義兄の訃報を明かした。アンソニーさんは長年の間、アルコール依存症と闘っており、2011年のインタビューで路上生活者としてミシガン州の橋の下に住んでいると明かしていた。死因は明らかにされていない。

米ピープル誌によると、マドンナと家族はアンソニーさんと複雑な関係にあったといい、疎遠になっていたという。情報筋によると、それでもマドンナは支援が必要な時はできる限りの方法でサポートしていたといい、マドンナと家族はここ数カ月は支援を断り続けていたアンソニーさんが入所するリハビリ施設へも訪ねていたという。ヘンリーは訃報を伝える文書の中で、アンソニーさんを「複雑な人格だった」と評している。

マドンナは、インスタグラムのストーリーに若い頃に撮影したアンソニーさんも一緒に写ったグループ写真を投稿し、「若い頃の私に衝撃を与え、(ジャズミュージシャンの)チャーリー・パーカー、(ジャズトランペット奏者の)マイルス・デイビス、仏教、道教を紹介してくれてありがとう」とつづって追悼の意を表した。

マドンナは6人兄弟の長女で、父の再婚相手との間にも異母弟妹2人がいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)