俳優横浜流星(26)が30日、東京・TOHOシネマズ六本木で主演映画「ヴィレッジ」(藤井道人監督、4月21日公開)の完成披露試写会舞台あいさつに出席した。

美しい山間の村に住む、横浜演じる優は、近くにあるゴミ処理場で働いていた。父親が村で起こした事件の汚名と母親の借金を背負い、村中から冷遇され孤独な日々を送っていた。ある日、東京での暮らしに疲れて帰ってきた幼なじみの美咲(黒木華=33)と再会したことで、物語が大きく動き出す。昨年6月に72歳で急逝した、「新聞記者」「宮本から君へ」「ヤクザと家族」などの河村光庸プロデューサーの遺作となった。

横浜は「渾身(こんしん)の作品が完成しました」と報告。河村プロデューサーの遺志を継いだ藤井道人監督(36)とは、6回目の作品で初の主演となった。「7年の付き合いで、公私ともに世話になっているんですが、藤井組の主演は初めてなので気合が入りました。河村さんの熱い思いを藤井監督が脚本にして、それを僕らが体現したものを受けとめて欲しい」と話した。

黒木は「私の演じている美咲ちゃんは、都会で心を病んで村に戻って来たけど居場所がない。優君に同じものを感じて救われていく。横浜さんは、集中力がすごくて、ずっと糸をピンと張っていられる方でした」。黒木の弟役のHiHi Jets作間龍斗(20)は「俳優として2作品目。横浜さんは集中力がすごい。ずっとピシッとした顔でやられてるのですごいなと思いました。2作目の映画で、まさか六本木のTOHOシネマズのスクリーンの前に立つとは思っていなかった」と笑顔を見せた。

藤井監督は撮影を振り返って「楽しかったですね。毎日、みんながいろいろな表情をして映画を進めてくれた。去年、急逝した河村さんが企画して、オールアップまで見に来てくれた。みんなに作品が届いたことを喜んでくれると思う」。他に古田新太(57)一ノ瀬ワタル(37)奥平大兼(19)が出席した。