人気ヴィジュアル系ロックバンド、FANTASTIC◇CIRCUS(ファンタスティック・サーカス)が1日、横浜市の横浜ベイホールで「FANTASTIC◇CIRCUS-tour THE END OF 30th BOYS 2023-」と銘打ったライブツアーをスタートさせた。

2005年に解散した伝説のヴィジュアル系ロックバンド「FANATIC◇CRISIS」(ファナティック・クライシス)の元メンバー、石月努(イシヅキ・ツトム/ボーカル)、kazuya(カズヤ/ギター)、SHUN.(シュン/ギター)の3人による新プロジェクト名「FANTASTIC◇CIRCUS」で復活。

昨年5月14日に東京・日比谷野外大音楽堂で「転生」=再結成や復活などではないカテゴリー「転生」(生まれ変わることを意味する)=と題した結成30周年記念ライブを開催して大成功を収め、その追加公演を同年9月4日に東京・品川インターシティホールで行い、ともに大反響を呼んだ。

この日のライブは、長野、仙台、福岡、広島、大阪、名古屋とまわり、5月13、14日の東京・昭和女子大学人見記念講堂まで全国8カ所でのライブツアーの初日で、石月は「去年の5月に日比谷野音でFANATIC◇CRISISからFANTASTIC◇CIRCUSとして復活してからちょうど1年、音楽活動30周年の最後のアクションとしてツアーをまわります。1公演、1公演を最後だと思って全力でやらせていただきます」。

kazuyaは「あのころ少年少女だった皆さまへ、今では随分大人になられたと思います。当然ですが、僕もです(笑い)。今回のツアーで、もう1度あのころに戻って、おもいっきり楽しみましょう! もちろん、最近知ってくれた皆さんも一緒に!!」。

SHUN.は「去年の5月14日から始まり、ツアーファイナルでちょうど1年が経つわけですが、その集大成を存分に見せられたらと思っています。アルバムの曲はもちろん、今回のツアーで初めてやる久々の曲もたくさんあります。1本1本、大切に気持ちを込めて、そしてみんなで楽しめるよう頑張ります」と、3人とも大張り切り。

会場には、30年前から最近までの幅広い年齢層のファンが詰めかけ満席の中、石月が「横浜へようこそ。会いたかった~! 今日はツアーの初日ですけど、最終日の勢いでやるから~」とあいさつし、大ヒット曲「火の鳥」をはじめ、「SUPER SOUL」「beauties」「Rainy merry-go-round」「Maybe true」「キミガイルセカイ」「LIFE」「ONE」など、アンコールを含めて全21曲を熱唱。オープニングからパワー全開の熱いステージで最後まで客席を存分に楽しませた。

なお、FANATIC◇CRISIS結成30周年を記念したリテイクベスト盤「TENSEISM BEST SINGLES【1997-2000】」は3月29日に発売した。