ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、つばきファクトリー浅倉樹々(きき=22)が2日、千葉・幕張メッセで行われた「『Hello! Projectひなフェス 2023』つばきファクトリープレミアム~浅倉樹々卒業スペシャル~」でグループ及びハロプロを卒業した。

14年にハロプロ研修生に加入した浅倉は、約9年間のアイドル活動に終止符を打った。

正統派で知られるハロプロきっての王道アイドルが卒業した。セレモニーには、ネービーとメンバーカラーのライトピンクがちりばめられたドレスで登場。ソロで、自身がアイドルを志すきっかけとなったアイドルグループBuono!の楽曲「You’re My Friend」を歌唱した。

同グループの楽曲を「絶対に歌う」と決めていたといい、「候補の中からメンバーとファンの皆さまにメッセージが届いたらいいなと思ってこの曲選びました」。卒業公演用に音を新たに作り、自分でコーラスも入れた。ラストのさびはメンバー全員で歌う演出となったが、「このグループで過ごした青春のような日々を体現できて、いいフィナーレを迎えられたら」という思いを込めたという。

その後、用意した手紙を手に持ち、涙ぐみながら「愛があふれている場所からの卒業。これからは別の道に進む事になります。いつからか『やらなきゃ』っていう責任感から『楽しもう!』っていう気持ちに変わっていた事。これが自分の中での大きな変化だと思います。大切なことにいっぱい気付かせてくれた9年間本当にありがとうございました!」とファンに感謝を伝えた。

さらに「これからも、つばきファクトリーは最高を更新し続けるグループだし絶対に楽しませてくれます。私には最高すぎる仲間たちと歩んだ経験、思い出が味方です。新しい環境、ソロになってもきっと大丈夫だと思います。だから言わせて下さい。『さようなら』じゃなくて、『行ってきます!』。これからもお互いそれぞれの場所でツバキの花を咲かせましょう」と誓った。

グループとしてメンバーの卒業公演は初めて。全メンバーが涙を流し、言葉に詰まることも多く、ファンにとっても感動的なシーンとなった。

浅倉は、以前から興味のあった動物専門学校に通うため、グループ卒業を決意。今後は学業と芸能活動の両立を目指し、ソロで活動していく。

同ライブは、全グループが総出演する春の恒例イベント。つばきファクトリーのほか、モーニング娘。’23、アンジュルム、Juice=Juice、BEYOOOOONDS、OCHA NORMA、ハロプロ研修生が集結して30曲を披露し、5000人のファンを盛り上げた。つばきファクトリーはデビュー曲「初恋サンライズ」からスタートし、これまでの軌跡を振り返るように18曲を歌唱。12人体制として最後のパフォーマンスとなった。「ひなフェス」は2日間、4公演で2万人を動員した。【佐藤成】