がんで闘病中だった音楽家の坂本龍一さん(さかもと・りゅういち、本名同じ)が、3月28日に亡くなった。71歳だった。

2日、所属事務所が発表した。

坂本さんが、東日本大震災復興支援のために13年に立ち上げた、被災した岩手、宮城、福島の学生の楽団「東北ユースオーケストラ」の岩手公演で朗読を行うなど親交があった、のん(29)が2日夜、ツイッターを更新。「衝撃です… のん」と、沈痛な思いをつづった。

のんは、20年2月10日、自身のインスタグラムに坂本さんとのツーショット写真をアップ。「教授とアフタヌーンティーをしました!」「ニューヨークは絵になる。」「初ブロードウェイ!」などと、米国での旅の様子をつづっていた。

のんは、坂本さんが亡くなる2日前の3月26日に東京オペラシティコンサートホールで行われた、東北ユースオーケストラ演奏会の東京公演には出演していないが、会場に足を運び公演を見守った。終演後は楽屋を訪れ、楽団の団員やスタッフ、朗読を行った吉永小百合(68)らと旧交を温めていた。

その楽屋には、音楽監督を務めるも欠席し、配信で公演を視聴した坂本さんが、約2時間15分の公演の終演後、オーケストラに向けて送った「Superb! Bravissimo(拍手×5)素晴らしかった!! よかったです。みんなありがとう(拍手×3)お疲れさまでした■」とのメッセージが、ホワイトボードに書き込まれていた。

その2日後に坂本さんが亡くなったことへの複雑な思いが、のんのツイートからは、にじんでいた。

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