NHK林理恵メディア総局長の定例会見が19日、東京・渋谷の同局で行われ、今春からリニューアルした長寿番組「NHKのど自慢」(日曜午後12時15分)についてコメントした。

番組の一新に伴い、バンドによる生演奏だった出場者の伴奏がカラオケに変更。従来のバンド形式を惜しむ声も上がっている。

カラオケに変更した理由について、林メディア総局長は「『のど自慢』は人生において何度も出場できる場ではないと思う。出場される方に最も歌いやすく、心地よく輝いていただける場を提供したい思いがあった」。

また「生バンド演奏は『のど自慢』の魅力の1つ」と理解を示しつつ、楽曲の多様化にバンドが対応する難しさが長い間の課題だったとも語り、「ポストコロナになっている中で、これを機会にリニューアルしようと。リニューアルの1つとして、皆さんが慣れ親しんでいるカラオケ音源にしようと踏み切りました」と語った。

生バンドの復活を期待する視聴者もいるが、「長い『のど自慢』の歴史の中で、今回ばかりが大きなリニューアルではない。今回カラオケ音源を採用したので、続くことになります」とした。