ドランクドラゴン塚地武雅(51)が15日、東京国際フォーラムで行われた天海祐希(55)の主演映画「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督、6月16日公開)完成報告会見で「お墓は買っています」と明かした。

「緊急取調室」は、14年1月期からテレビ朝日系で放送がスタート。可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙(たいじ)する、捜査一課の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」を描く。天海演じる、たたき上げの刑事・真壁有希子とクセ者ぞろいのベテラン取調官たちが、取調室を舞台に一筋縄ではいかない犯人と銃も武器も持たない生身の人間同士の“言葉の銃撃戦”を展開する。塚地は劇中で、サイバー犯罪のスペシャリスト玉垣松夫を演じた。

トークの中で、キントリメンバーが撮影中、どのような会話を交わしているかに話題が及んだ。天海が「健康の話、メダカの話…」と口にすると、管理官の梶山勝利を演じた田中哲司(57)が「お墓の話」と突っ込んだ。天海が「多分、隠していることが、あまりない」と言うと、司会のテレビ朝日・下平さやかアナウンサーが「塚地さんは、どんなお墓に入りたい?」と質問した。

塚地は、いまだ独身であることを踏まえ「質問、おかしくないですか?」と笑いつつ「僕、お墓は買っています。黒い、良い感じの。奥さんもいないし、結婚もしていなければ、家もないのに墓を先に買っちゃいました…何の話、してるんですかね?」と笑った。「キントリ」メンバーとの雑談の中で、アイデアをもらったかと聞かれると、19年4月期に放送された連続ドラマ第3期から出演したことを踏まえ「『キントリ』に入る前に、お墓を買っていたんですよ。後に買ったら、墓の様式が変わっていたんじゃないかな…」と、笑いながら明かした。

常廣丈太監督は「こんな話題で(撮影開始)ギリギリまでしゃべっていて『始まる』と言っても『もう少し待って』と…。(劇中の)仲良いシーンは、そのままだし、対立するシーンも出方は分かっている。スタートと言ったら、やってください、と言うのが僕の係り」と笑みを浮かべた。すると、小石川春夫役の小日向文世(69)が「あぁ言って粘る。カット数が増えると天海さんが…」と話を振ると、天海は「もう、いい…私の顔は撮っていただけましたから」と言い、笑った。

「緊急取調室」はスリリングかつ爽快な物語が受け、17年4月期、19年4月期、21年7月期と連ドラは4季放送され、全39話の平均世帯視聴率は13・1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録。15年9月と今年1月にはドラマスペシャルも放送された。

映画は、超大型台風が連続発生し、国家を揺るがす非常事態の最中、内閣総理大臣・長内洋次郎(市川猿之助)は、災害対策会議に10分遅れて到着。その「空白の10分」を糾弾する暴漢・森下弘道(佐々木蔵之介)が現れ、総理大臣襲撃事件が発生する。警視庁は、森下の起こしたテロ事件を早急に解決するため、キントリの緊急招集を決定。真壁有希子らキントリチームは取調べを開始するが、森下は犯行動機を語らないどころか「取調室に総理大臣を連れて来い!」と無謀な要求を繰り返す。取調べが行き詰まる中、長内総理に“ある疑惑”が浮かび上がり、有希子は真相解明のために「総理を取調べたいんです」と総理大臣を事情聴取すべく動き出し、全てを懸けて、前代未聞の取調べ…内閣総理大臣との最後の闘いに挑む。

塚地は、会見後に行われた完成披露試写会の檀上で、磐城和久副総監を演じた大倉孝二(48)から「どんどん、ドラえもん感が…」と体型について突っ込まれた。「ドラえもんに近づいていってる」と認めると、大倉から「実写版があったら、そちらもさせていただいて…」と返され、笑った。