歌舞伎俳優市川猿之助(47)が両親と倒れているのが発見され、その後死亡が確認された歌舞伎俳優の父市川段四郎さん(76)母喜熨斗延子さん(75)の葬儀について、今後の見通しが立っていないことが22日、分かった。

松竹によると、先週末の段階では葬儀、告別式について未定という状況だった。またこの日までに、澤瀉屋一門の弟子にも連絡が入っていないことが分かっている。猿之助や段四郎さんの兄猿翁以外の親族が喪主を務めるのではと話す関係者もいるが、葬儀自体の見通しは立っていないとしている。

警視庁は19日朝から両親の司法解剖を行い、向精神薬中毒死である疑いが明らかになったが、薬物の種類を特定するためにはさらに血液検査などが必要になるとみられる。

捜査関係者によると、猿之助はこれまで「死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」と話しており、一家心中を図ろうとしたとみて、警視庁が経緯を調べている。事情聴取をしている段階のため、遺体の引受先なども含め、不透明な部分が多い。

葬儀を執り行えたとしても、参列者を絞り密葬を行うのが精いっぱいだと指摘する声もある。