19日に結婚5周年を迎えた英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻に、結婚生活が暗礁に乗り上げている兆候が見られると一部の王室評論家が指摘している。

英エクスプレス紙の電子版王室担当記者や英メール・オン・サンデー紙の編集長は、夫妻が結婚5周年に際して公にコメントを出さなかったことを受け、夫婦関係が上手くいっていない可能性を指摘している。またデイリー・テレグラフ紙の王室担当記者も、「誰も3年続くとは予想していなかった」と述べ、「最初から運命づけられていたと思う」と結婚生活は当初から破綻することが想定されていたと主張している。

理由として、今年1月に王子が回顧録「スペア」を出版した際のプロモーションに妃が一切姿を見せなかったことや、先月ロサンゼルスで行われたNBAレイカーズの試合を観戦した際にキスがお約束のキスカムで顔を近づける王子を妃が拒むようなしぐさを見せたことなどをあげている。

また、英サン紙が先日、ヘンリー王子が妃から離れて1人になるために自宅近くの高級ホテル内に秘密の部屋を借りていると報じたことも不仲説に拍車をかけている。王子はウエストハリウッドにあるセレブ御用達の会員制クラブ、サン・ヴィセンテ・バンガローにも頻繁に通っており、プライバシーが守られる同クラブを「逃げ場」としているとも伝えているが、広報担当者は報道を否定している。

夫妻は先日、ニューヨークでパパラッチ集団の執拗(しつよう)な追跡で危険なカーチェースに巻き込まれたと主張するも、信ぴょう性が欠けると物議を醸したばかり。平穏な生活を望んで王室を離脱した王子だが、2人の一挙手一投足が米国でも注目の的となっていることに疲れている可能性もありそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)